放課後等デイサービスみかづき発寒が考える地域連携とは
札幌市には多くの障がい児通所施設がありますが、対象となる児童がいるご家庭や、事業所と関係を持つようなお仕事をしているような場合でなければ、実際に何が行われている場所であるのか意外と知られていないと感じることがあります。
『最近よく見かけるけど、保育所とは違うの?』
『デイサービスって高齢者が通うところでしょ』
『よくわからないけれど、子ども預かってくれるんだよね』
このような声は時折聞かれ、その度に少し寂しい気持ちになりますが、これはまだまだ私たちが自らやっていることを社会に十分発信できていないと捉えるようにしています。
サービスの歴史としてもまだ発展の途中にあり、確かにこれまでのデイサービスのあり方は大切なお子さんをお預かりする意味合いも大きかったように感じますが、これからはよりしっかりとその子の成長を支え、困難をできる限り減らして、社会参加や自立を目指していく場所であるよう求められていると考えています。
サービスは『契約』に基づいて提供されるため、現状では複数の事業所を利用しているというお子さんも多いです。
子どもたちを取り巻く環境では、多くの大人が関わっており、その一人ひとりが少なからず、その成長に影響を与えていると言っても過言ではありません。
保護者をはじめ、学校の先生、医療機関の担当医、塾や習い事、児童館、近所の方、他の福祉サービスなどなど… もっと時間をかけて見渡すと、より多くの関わりが見えてきます。
では、せっかくそれだけの大人が関わっているのであれば、仮に一人のお子さんのことを共通理解のもと、統一した支援を行えたとしたら、子どもたちにとってより良い環境、関係を作ることができると私たちは考えています。子育てが『地域』でできるようになると、保護者の葛藤や困難を少しばかり軽減することができたり、子どもたちの困り感としての理解を得られないことや、居場所がないという思いも、少しは解消していけるのではないかと希望を持っています。
その一歩として、できる限り私たちは地域との繋がりを持つ取り組みを考えています。
8月19日(金)には地域開放として、対象となる児童だけでなく、地域住民や他事業所(児童領域に限らず)、関係機関にも足を運んでいただき、その役割や私たちの事業所について知ってもらう機会を設定しています。もちろん、私たちからも地域に積極的に出ていくことを忘れないようにしています。
このような時期であるにも関わらず、多くの相談室や他事業所、児童館や医療機関などで快く訪問をお許しいただき、今後の連携体制を少しずつではありますが、構築していく基礎ができてきております。子どもたちへの支援の成果やその結果は、一朝一夕で答え合わせができるものではなく、もしかしたらずっとわからないということもあるのかもしれません。
それでも、子どもたちを取り巻く多くの大人が、一人の困難を抱えたお子さんのことで、ともに頭を悩ませ、どうにか良い方法はないものかと知恵を集めることに積極的な地域にしていくための一助になれたら嬉しく思います。
利用のご相談だけでなく、困っているけれどどうしたら良いかわからない、ただただ話を聞いてもらいたいとのご要望でも構いません。
私たちだけでできることには限りがあるかもしれませんが、一緒に解決への手立てを考えたり、適した機関や連携先へお繋ぎすることはできますので、お気軽にご連絡ください。
どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2022年08月15日(月)