Scratchってなにやってるの?
みなさんこんにちは。9月1日より札幌市西区発寒に新しく開設する放課後等デイサービスみかづき発寒です。
本日は、みかづきの活動に取り入れているScratchについてご説明いたします。
ScratchはScratch財団とマサチューセッツ工科大学が共同開発したもので、児童を対象にした無料の教育プログラミングサイトです。 「教育」と「プログラミング」という言葉が入っているので、難しく飛び込みにくいものだと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、 実際はそうではありません。 テレビや映画で見るようにキーボードをカタカタと打ち込み続ける必要はなく、予め用意された指示ブロックをパズルのように組み合わせることで、 プログラミングを完成させていきます。
私たちが行うことは、何か動作をさせたい対象(キャラクターや背景など)に目的にあった指示ブロックを配置したり、それらを組み合わせたりするのみです。 それぞれがシンプルですが、一つ一つが積み重なって作品を構成しています。
ここまではScratchの大まかな部分についてお伝えしてきましたが、ここからは私が考えるScratchの良いポイントについてお伝えさせていただきます。
一つ目は、PCで提供されているScratchのほかにタブレット端末で利用できるScratch Jrというアプリも配信されている点です。 Scratch JrもScratchと同様にブロックを用いてプログラミングを行います。 Scratchと異なる点はブロックの内容が簡略化されている点と、マウス操作ではなくタップ操作なため直感的に動かすことができるという点です。Scratch Jrがあることで自宅にPCがない方や、PCでの作業がまだ苦手な方でもScratchに取り組むことができるのです。これは、幅広い年齢層且つ様々な特性を持つお子さんがScratchに取り組むことを可能にしており、みかづきの利用児童がScratchの時間を楽しんで取り組めている大きな要因だと思っています。
2つ目は、必ずほかの利用児童やスタッフが組んだプログラムと同じ形(ブロックの組み合わせ方)にしなければならないというわけではないという点です。
たとえば、「猫を右に動かす」というプログラムを組む時、スタッフは予めこの動作ができるブロックの組み合わせを用意しています。その上で利用児童へプログラムの作成を指示するのですが、たまにスタッフが用意したものと違う組み合わせで「猫を右に動かす」ことができるプログラムを完成させる場合があるのです。スタッフが用意したものとブロックの組み合わせが違っていても、「猫を右に動かす」という目的は達成しているので一つの作品として完成したことになります。つまり、プログラミングにおいて正解は一つではなく、利用児童の閃きや発想、場合によっては適当に置いたブロックが予想外な方向から作品を完成させることがあるのです。
この仕様は、利用児童の「試しにこれを置いてみたらうまくいかないかな」「この組み合わせって何が起こるんだろう」等の挑戦する気持ちを成功体験とともに育むことに繋がっていきます。
Scratchは利用できる対象が広く、それぞれの閃きや発想を活かし挑戦心に繋げることができるツールなのです。
長くなってしまいましたが、Scratchについて少しでもイメージしやすくなりましたでしょうか。
放課後等デイサービスみかづき発寒では8月19日(金)に地域開放を予定しております。Scratchやスタッフとの遊びを体験していただく場と、日常の困りごとや不安などについてお話を聞く場も設けておりますので、是非お気軽にご参加ください。
投稿日:2022年08月16日(火)
放課後等デイサービスみかづき発寒が考える地域連携とは
札幌市には多くの障がい児通所施設がありますが、対象となる児童がいるご家庭や、事業所と関係を持つようなお仕事をしているような場合でなければ、実際に何が行われている場所であるのか意外と知られていないと感じることがあります。
『最近よく見かけるけど、保育所とは違うの?』
『デイサービスって高齢者が通うところでしょ』
『よくわからないけれど、子ども預かってくれるんだよね』
このような声は時折聞かれ、その度に少し寂しい気持ちになりますが、これはまだまだ私たちが自らやっていることを社会に十分発信できていないと捉えるようにしています。
サービスの歴史としてもまだ発展の途中にあり、確かにこれまでのデイサービスのあり方は大切なお子さんをお預かりする意味合いも大きかったように感じますが、これからはよりしっかりとその子の成長を支え、困難をできる限り減らして、社会参加や自立を目指していく場所であるよう求められていると考えています。
サービスは『契約』に基づいて提供されるため、現状では複数の事業所を利用しているというお子さんも多いです。
子どもたちを取り巻く環境では、多くの大人が関わっており、その一人ひとりが少なからず、その成長に影響を与えていると言っても過言ではありません。
保護者をはじめ、学校の先生、医療機関の担当医、塾や習い事、児童館、近所の方、他の福祉サービスなどなど… もっと時間をかけて見渡すと、より多くの関わりが見えてきます。
では、せっかくそれだけの大人が関わっているのであれば、仮に一人のお子さんのことを共通理解のもと、統一した支援を行えたとしたら、子どもたちにとってより良い環境、関係を作ることができると私たちは考えています。子育てが『地域』でできるようになると、保護者の葛藤や困難を少しばかり軽減することができたり、子どもたちの困り感としての理解を得られないことや、居場所がないという思いも、少しは解消していけるのではないかと希望を持っています。
その一歩として、できる限り私たちは地域との繋がりを持つ取り組みを考えています。
8月19日(金)には地域開放として、対象となる児童だけでなく、地域住民や他事業所(児童領域に限らず)、関係機関にも足を運んでいただき、その役割や私たちの事業所について知ってもらう機会を設定しています。もちろん、私たちからも地域に積極的に出ていくことを忘れないようにしています。
このような時期であるにも関わらず、多くの相談室や他事業所、児童館や医療機関などで快く訪問をお許しいただき、今後の連携体制を少しずつではありますが、構築していく基礎ができてきております。子どもたちへの支援の成果やその結果は、一朝一夕で答え合わせができるものではなく、もしかしたらずっとわからないということもあるのかもしれません。
それでも、子どもたちを取り巻く多くの大人が、一人の困難を抱えたお子さんのことで、ともに頭を悩ませ、どうにか良い方法はないものかと知恵を集めることに積極的な地域にしていくための一助になれたら嬉しく思います。
利用のご相談だけでなく、困っているけれどどうしたら良いかわからない、ただただ話を聞いてもらいたいとのご要望でも構いません。
私たちだけでできることには限りがあるかもしれませんが、一緒に解決への手立てを考えたり、適した機関や連携先へお繋ぎすることはできますので、お気軽にご連絡ください。
どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2022年08月15日(月)
個性豊かなスタッフを紹介します♪
皆様、こんにちは。管理者の小林 誉英(こばやし たかひで)です。
放課後等デイサービス みかづき発寒ではスタッフのことを「先生」ではなく、一人ひとりの名前に「さん」をつけて呼んでもらうことにしています。
一人の大人として子どもたちと関わりを持ちたいという思いと、子どもたちが『だれに』『何を』伝えるかの意思をしっかりと表明できるようにという意図があります。
そのため、今回はスタッフの名前と顔を覚えてもらいたいと考えて、小林が独断と偏見でスタッフ紹介をしていきたいと思います٩( ᐛ )و
まずは、私から…
【管理者 兼 児童発達支援管理責任者】※写真左から2番目
ひでさん・・・児童養護施設や医療機関での経験を経て、放課後等デイサービス みかづき(清田区)を2019年に開設。社会福祉士、保育士などの資格を持っている。遊びに夢中になると子どもたちよりも真剣になったり、はしゃいでしまう場面をよく他のスタッフに見かけられている。子どもたちの興味や好きなことを共有して、前向きな気持ちで課題に向き合ってもらえるような働きかけを得意としている。最近はダイエットをはじめるも、消費したカロリー分を取り戻そうと炭水化物(主に白米)を余計にとってしまう特性があることがわかっている。
【主任 児童指導員】※写真右から2番目
かずやさん・・・医療機関でソーシャルワーカーとして10年以上勤務し、疾病や障がいのある方の生活や課題、社会参加をともに考えてきた実績がある。社会福祉士の資格を所持。穏やかで輝くような笑顔が特徴。人情に厚く、一人ひとりと向き合い、より良い方法や道筋を関係機関や地域を巻き込んで支援していくことが得意。児童領域に限らず、障がい者、高齢者などの支援にも精通しており、幅広い領域で活躍できる力をつけたいと努力している。トレーニングを習慣的にやっており、油断すると管理者にその成果を自慢してくる。
【理学療法士】※写真右端
みきさん・・・医療機関で疾病に伴う後遺症や障がいに対して、リハビリテーションを提供してきた経験がある。子どもたちと楽しく体を動かしたり、機能的な特性の評価やアプローチ方法を考えていくことが得意。その専門性だけに留まらず、デザインやレイアウト、SNSなどの仕事にも積極的に関わり、いろいろなことを楽しみながら仕事をする姿を見せてくれている。畑作業なども好きで、気づくと昼休憩にきゅうりをかじる姿が見られることもある。
【言語聴覚士】※写真左端
かなたさん・・・医療機関の訪問リハビリテーションでの経験あり。他者の話を熱心に聞き、さまざまな思いや言葉を引き出すことを得意としている。勉強熱心で、学びに対する姿勢は他のスタッフも刺激を受けている。ゲームが好きで、子どもたちとの話題共有もすぐにできるが、時折勢い余って子どもたちよりもディープな知識を披露して驚かすことがある。みかづき発寒では最も若く、真面目な性格であるため、管理者がふざけたりしていることにどう反応すべきか気を遣ってくれている。
掲載内容に異論があるスタッフからの申し出によっては、後日自己紹介を改めてさせていただく機会も作ろうと思いますm(__)m
このような私たちですが、地域や保護者の皆様からのご理解やご協力を得ながら、子どもたちに適切な支援をしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2022年08月14日(日)
私たちが支援で大切にしていること
札幌市西区にある放課後等デイサービス みかづき発寒では、子どもたちと関わりを持つうえで大切にしていることがあります。
それは、どのようなことに対しても支援者が意図を持った言動を行うこと。
私たちスタッフはお互いに、「なぜ」今その言動をしたのかを問われた際に、理由を答えられる支援をしようと確認しあっています。
それは、環境の設定や声をかけるタイミング、提示する遊びやどれだけ待つかなど、多岐に渡ります。言葉にすると簡単なように思いますが、この『意図を持つ』という意識は子どもたちにとって、わかりやすい支援に繋がり、さらには統一化された支援を行ううえで非常に重要となります。その都度、関わりを持つ大人によって態度や対応が異なると、子どもたちは混乱してしまったり、不信感を抱いたりするようになります。子どもたちは大人が考えている以上に、その人がどのような人間かを観察し、評価していると感じています。
私たちの事業所では、スタッフを先生と呼ぶことはさせず、「〜さん」と呼んでもらうこととしています。ここには地域の一人の大人として、子どもたちと向き合っていこうという思いがあります。また、学校では学びや活動の中でも一定のストレスがかかることは当然で、その学校を終えたあとに同じような場所としてではなく、リラックスできたり前向きな気持ちで通所した先に、信頼できる大人との関わりから成長してもらえるような場所にしたいとも考えています。
放課後等デイサービスのみの運営という選択をした背景には、一定の年齢になると年少児と同じ環境での活動にリスクや窮屈さを感じたり、思春期による心の不安定さや周囲の反応、自身の特性の困難さを実感したり受け止めるなど、さまざまな課題にともに向き合うためには、対象とする児童の範囲を一定程度決める必要があると感じたことが挙げられます。そのようにして生まれた場所であるからこそ、これから自立に目を向けた際にどのようなスキル獲得が必要であるかや、社会制度や社会資源の活用等の支援もしていきたいです。
しかしながら、私たちにできることもあれば、できないこともあるということは理解しており、そのような時に学校をはじめとして、医療機関や他事業所など、さまざまな機関や施設と連携し、ご家庭と一緒にお子さんについて頭を悩ませることができる体制を築くことが大切であると考えます。
現在、相談室や他のデイサービス、医療機関、児童館などに訪問、資料の提供をさせていただいております。近い将来、放課後等デイサービス みかづき発寒が西区、およびその近郊にお住まいのお子さんたちを支える一つの社会資源としてお力になれたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2022年08月13日(土)
みかづき発寒の特徴
この度、札幌市西区に2事業所目となる、「放課後等デイサービス みかづき発寒」を開設いたします。地域にお住まいの皆様、学校や病院、クリニックなど今後連携をさせていただく多くの機関の皆様、そして日々お子さんの成長に目を向けて奮闘されていらっしゃるご家庭の皆様、どうぞよろしくお願いします。
当事業所は、『ICT×療育』をコンセプトとして、パソコンやタブレットを使用したプログラミングを通して、コミュニケーションへの意欲を高めたり、自分の気持ちを伝えたいという動機づけを行い、小集団への適応や社会参加、語彙を増やしたり言語化する力へのアプローチをしています。
さまざまな通信機器をはじめ、SNSなどの発展に伴い、コミュニケーションの方法は多様化しています。しかしながら、社会的な活動や参加を考えたときに、対面ではないコミュニケーションが増えたとは言え、パソコンやタブレット、スマートフォンの先には他者がいることを忘れてはいけません。
プログラミングは一つのゴールを見据えて、そこに至るまでの過程を分解し、一つひとつ解決していくプロセスが重要であり、このことは発達やコミュニケーションに困難を抱えるお子さんに対する、スモールステップを重ねていく支援構造によく似ています。そこで私たちはパソコン等を使用して楽しみを持って通所してもらいながらも、小集団での活動やコミュニケーションの場などを意図的に設定しています。年齢や学年ではなく、発達段階やそれぞれの特性に合わせた支援計画を立てていくことで、子どもたちが小さな成功体験を重ね、自己肯定感を高めていけるように支えていきたいと考えています。
私たちは、子どもたちの得意なことをともに見つけ、その輝きをのばすことで成功体験を重ねていくことを大切にしています。苦手なことばかりにアプローチして辛い思いをするよりも、肯定的に自ら対処していきたいと思う動機付けが重要です。
主体的に挑戦する思いを支え、自己肯定感を育み、将来の自立した生活をイメージし、強みを磨くことができれば、結果としてソーシャルスキルの底上げに繋がるものと考えています。
また、子どもたちの成長を支える大きな存在は保護者の皆様ですが、日々きれいごとだけではない葛藤や疲れ、ご自身の時間を作ることへの抵抗や難しさも感じていらっしゃることと思います。
保護者の皆様もお仕事やプライベートなどの時間を大切にしていただき、信頼して大切なお子さんをお任せでき、子どもたちが「楽しかった」と帰宅した中に小さな成長を感じてもらえるような場所にしていきます。
もしご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にご見学、体験にいらっしゃってください。日常での困りごとやご不安なことをお話しに来られるだけでも構いませんので、お待ちしております。
今後もどうぞ、放課後等デイサービス みかづき発寒をよろしくお願いいたします。
管理者:小林 誉英
投稿日:2022年08月12日(金)