言葉の発達のペースって?
みなさんこんにちは。
札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒の笠原です。
本日は言語聴覚士の立場から言葉の発達についてお話しようと思います。
言葉の発達には段階があります。
まず0~1歳でみられる「喃語」の時期です。ここでは「あーあー」「うー」等の母音を使って、お父さんやお母さんのお顔をみて微笑みながら話す様子が見られます。言葉の発達の第一歩はここから始まります。
喃語の時期を終えておよそ1歳~1歳6か月頃に迎えるのが「一語文」の時期です。この時期では、犬を指さしながら「わんわん」と言ったり、車を指さして「ぶーぶー」と言ったりする様子がみられます。「喃語」の時期と異なり一つの単語を用いて表現することが特徴としてあげられます。自分の見かけたものについて、聞いたことのある言葉で反応します。
1歳6か月~2歳頃には「二語文」の時期を迎えます。
この時期には、「おかしちょうだい」など二つの単語を使って表現することができるようになります。この時期から少しずつ自分の気持ちを他者へ言葉を使って伝えることができるようになってきます。この頃にはイヤイヤ期を迎えるため「○○いや!」「○○しない!」といった表現をよく聞くようになるのではないでしょうか。
2歳~2歳6か月頃には「三語文」の時期を迎えます。
この時期は、「アンパンマンの絵本読んで」など三つの単語を用いて表現することができるようになります。二語文の頃より情報量が増えるためより一層自分の思いを伝えることができるようになります。
2歳6か月頃から5~6歳までの間に大人が話したことを模倣したり、その意味を知りたがるようになっていきます。また述語・助詞・代名詞を用いて会話ができるようになるなど文章で伝える能力も獲得していきます。能力が向上していく中でお友達や大人と口喧嘩をするようにもなっていきます。
ここまで教科書に載っているような言葉の発達の流れを説明させていただきましたが、言葉の発達は個人差が出てくるため、上記の時期よりも早く言葉が出てきたり逆に遅く出てきたりなど時期が前後することがあります。
これらを踏まえたうえで、言葉の発達に遅れがあるお子さんに対して言語聴覚士がどのように関わっていくのかを次回のブログでお伝えしていこうと思います。
放課後等デイサービスみかづき発寒
言語聴覚士 笠原 奏太
投稿日:2022年12月26日(月)