みかづき発寒の活動風景
こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。
今日はみかづき発寒の活動風景をご紹介させていただきます!!
各活動に入る前にはスタッフからどのような活動をいつまで行うのか
ホワイトボードを用いて説明しています。
この説明があることで、なにをすることで終わりがあるのか、
その次にはどのような活動をするのかというスケジュールが見えるので、
先々を想定しながら活動に取り組むことが出来ています!
みんなこれからの活動にワクワク☆
前のめりになるほど活動に興味津々です!!
あまりにも姿勢が保てないときにはしっかりとスタッフから座って話を聴く仕掛けをしていきます!
活動にはスタッフも一緒に参加して楽しみを分かち合います!!
この活動は段ボールで空気砲を作成し、的当てゲームを楽しんでいる風景です!
一生懸命的当てをしているお友達を応援しながら、自分がやる番になった時にはどのようにすれば
良いのか考えてもいます!
思い通りの的に当てられた時には大歓声が沸き上がります!!
パソコンの時間ではプログラミングだけではなく、様々な内容に取り組んでいます!
タイピングをしたり、インターネットでの検索を練習したり、調べものをしたり。
今回の写真は「プログラミングで作成する際のキャラクターを自分たちで描いてみよう」と題し、
マウスやペン、図形を用いて、思い思いのキャラクターを作成しています!
個性あふれる作品がたくさん出来上がっています!
みかづき発寒では支援に連動性を持たせているため、完成した作品はそれでおしまいではなく、
その作品がプログラミンでどう動いていくのかなど、楽しみに連続性を持たせていることも特徴的です!
こちらは子どもたちが自由あそびの時につくったシューティングゲームです!
的当てから発展した難易度の高いゲームとなっています!
これは大人がクリアすることもとても難しいレベル!
こういった発想が子どもたちの想像力を膨らませることができます。
また、子どもたちがつくったコースで遊ぶことで、「一緒の空間を楽しむ」という関係構築にも繋がります。
みかづき発寒では、「みかづきチャレンジ」と称して、月ごとのチャレンジ項目を導入しています!
みかづき発寒から出された課題をクリアできるか!?
みかづきチャレンジは1項目1日1チャレンジとしているため、
子どもたちはみかづきチャレンジをクリアするために一生懸命練習をしたり、緊張感を持ってチャレンジに挑みます!
また、達成できた時には子どもたちの自己肯定感を高めることにも繋がります。
達成した子どもには「表彰状」をお渡ししています。
みんなの前で表彰されることは子どもたちにとってもとても嬉しい事です。
また、見ている子どもたちも、「次は自分が!!」という相乗効果が生まれます。
この表彰状は自分たちが達成してきた証として、子どもたちにとっても素敵な経験と財産になっています。
今日はみかづき発寒の活動風景をお届けしました!
これからも色んな活動風景をどんどんお見せしていきたいと思います!
放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原
投稿日:2023年01月31日(火)
みかづき発寒の1日
こんにちは。
放課後等デイサービス みかづき発寒の桑原です。
ここにきて冬将軍が到来したのか、毎朝雪かきに追われる日が続いております!
そんな雪かきも、通ってくれるお子さまの安全と笑顔を考えるとなんのその!
今日はみかづき発寒がどのようなスケジュールで1日を過ごしているのかをお伝えしていきます!
9:45~出勤
みかづき発寒の勤務は10:00からです!
今日もたくさんの笑顔を見ることが出来るワクワクを背に笑顔で出勤します!!
10:00~朝のミーティング
昨日の療育を振り返ります。昨日利用した全児童の振り返りをスタッフ全員で行います。
意図した支援がどのように効果があったのか、またその反応や行動がどういう意味をもってなされた行動なのかを紐解きながら、ディスカッションしていきます。
お子さまの素敵な面やもっと素敵に出来る面などを話し合い、次の利用時に統一したアプローチが出来るようにスタッフ内でも共有していきます!
また、週のスケジュール確認や、各スタッフの個別スケジュールなども確認していきます。
スタッフがどのような動きをするのか、予定があるのかを把握することで、「自分たちが今何が出来るのか・すべきなのか」を自発的に考えることが出来るようになります!
10:30~受け入れの準備、事業所内清掃
お子さまをお受入れするにあたり、ネームプレートやパソコン、学習課題を準備します!
お子さまが通ってきた段階で、しっかり準備がなされていることで、無駄な待機時間や活動の切り替え時において、手持無沙汰で注意を削ぐことがないようにとても大切にしている時間です。
また、事業所内をしっかりと清潔にすることで、お子さまたちが気持ちよく事業所を利用できる様、毎日の日課となっております!
併せて、おもちゃや机、テーブルなどの除菌も行い、感染予防対策もばっちりです!!
11:00~活動準備
みかづき発寒では日々の活動に小集団活動を取り入れております。
当日利用されるお子さまにとって、「どのような活動を盛り込むことが集団として、意味をなすのか」を考え、意図をもった活動準備をするための時間となります。
スタッフも実際にその活動を行い、スムーズにかつ有効的に療育を進めるためのリハーサルも行います!
12:00~休憩
「スタッフが疲れていては、療育は十分に展開されない。」
と名言の様な言葉ですが、みかづき発寒は出退勤や休憩時間は定刻通りとるようにしています。
スタッフが心地よく働くことで、ゆとりを持ってお子さまや保護者の方々と向き合うことが出来る様、スタッフの働く環境もとても大切にしているのが特徴です。
ヨガをするスタッフもいれば、ふと眠りにつくスタッフもいれば、筋トレをするスタッフがいるなど、
各々で好きな時間を過ごしてゆっくり休んでいます!
13:00~午後のミーティング(当日の流れの確認・留意点の確認等)
まもなくお子さまが通い始める前のミーティングになります。
活動のスケジュール確認から、一つ一つの活動でどういった意図をもって、当日利用されるお子さまのどういった面を特に注視していくのか、またどんな面でフォローアップしていくのか、最終確認を取っていきます。
我々、みかづき発寒のスタッフはこの準備段階に非常に重きを置いております。
準備を怠ってしまうと、その後の療育に大きく影響するため、ここまでの時間帯で出来うる準備は全て行っていくのです。
14:10~お迎え
いざ、お子さまをお迎えにいきます!
安全に乗降・送迎が出来る様、スタッフは常に意識を高く持ち、運転に向かいます!
お子さまたちから、「早くみかづきに行きたいよ~!!」と言ってくれることも多くあり、その言葉を糧に我々も安全運転でお子さまたちのお迎えにあがります!
15:00~療育開始
ここから本番です!!
※準備段階も我々からすると本番ですが・・・。
子どもたちが元気いっぱいに「こーんにーちはー!!」と玄関を入ってくる様子がスタッフに更に元気をくれます!
入念に話し合われた活動に沿って、まずは楽しく!!そして、お子さまたちにとっては有意義な時間になる様、準備に沿った活動を展開していきます!
たとえイレギュラーなことが起こっても大丈夫!
経験豊富なスタッフがその場に併せた柔軟な対応で、イレギュラーな事柄に対応していきます!
スタッフ間のコミュニケーションもとても大切にしているため、自分が対応できない場合はすぐに他スタッフへ引継ぎ、フォローをお願いします。
また、一人ひとりのスタッフが常にアンテナを張っているので、声掛けよりも先に何をすべきかを判断しながらフォローしていくことも多々あることが特徴です!
18:00~送り開始
楽しく活動を終えた後は、大切な保護者のもとへお送りする時間です。
帰宅の時間帯は遅いので、暗い中での送りとなります。
しっかりとお子さまたちの安全を第一とし、送りを開始します!
また次回、楽しく通うことが出来るよう、最後の最後まで気を抜かずにご自宅へお送りします!
18:45~記録・当日の振り返り
送迎に出ているスタッフ以外は、後片付けや記録整理となります。
みかづき発寒では「記録」も大切です。
自分たちが行ってきた療育をしっかりと言語化できなければ、支援が展開されたことがしっかりと証明されないと考えております。そのため、しっかりとお子さま一人ひとりの記録を各活動に沿って入力していきます。
この記録が次回以降の療育においての指針ともなっていきます。
帰ってきたあとは、特記事項の振り返りとなります。
すぐに共有しなければいけないことや、明日に向けての伝達事項の確認等を行います。
19:00~勤務終了
ここでスタッフの勤務は終了です。
残業はまずありません!
明日もスタッフが元気いっぱいに出勤できる様、自分たちの時間を大切に帰路につきます!
と、今日はみかづき発寒の一日の流れをお伝えさせて頂きました!
お子さまたちにとって、しっかりとした療育を展開することが出来る様、スタッフ一同で築き上げている放課後等デイサービスとなります!
利用してくださるお子さまも増えております。
また、新年度に向けて、新一年生のご相談もたくさんいただき、本当にありがとうございます。
利用希望の曜日に沿えない場合も出てきているため、お悩みの方がいらっしゃればお気軽にご連絡頂けますと幸いです。
今後とも、みかづき発寒をどうぞよろしくお願い致します。
放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原
投稿日:2023年01月27日(金)
言葉の発達に課題があるお子さんへの関わり方
みなさんこんにちは。
札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒です。
本日は以前お話した言葉の発達についての内容の続きからお話していこうと思います。
以前のブログでは言葉の発達は段階を踏んで進んでいくこと、その時期はおよその目安であり個人差があるため前後するということをお話しました。
今回は放課後等デイサービスにおいて言葉の発達に遅れがある、または遅れている可能性があるお子さんに関わっていく際に注意している点をお伝えしていきたいと思います。
1つはお子さんの会話意欲や周囲の環境に注目します。
この子は話すことが少ないから言葉が遅れているという捉え方が多いかと思いますが、お子さんが話したいという気持ちがあるのかどうかも大切です。たとえば、性格的に口数が少ないだとか、いつも一緒に過ごす人が話す機会が多く本人が話す時間が確保されていないなど語彙だけが問題ではない可能性も考えられるのです。実際に過ごしていく中でも、最初の印象と実際に話してみた時の言葉の出方が異なることがあります。本人の気持ちの面や環境面により言葉の出方が変動することがあるため話す機会を奪わないことと、話したい気持ちにすぐに気づけるように意識しながら接しています。
2つ目はお子さんの注意の向き方に注目します。
みなさんも声を掛けられていたけれどボーっとしていたり、何か別の考え事をしていて気づくことができなかったという経験があるのではないでしょうか?
これは話しかけてくれていた人に注意(関心)が向いていなかったために起こる現象です。利用されているお子さんの中にも、周囲の刺激(声や音・面白そうなもの)の中から選択して反応することが苦手なお子さんがいらっしゃいます。つまり、音としては聞こえているけれど、注意が向かないために右から左へ抜けてしまっているような状態なのです。この状態では日本語を聞く場面が多くても、そこに意識が向いていないため言葉と意味の理解につなげることが難しくなってしまいます。また、話しかけているのに返事できないのはお子さんが意味をわかっていないからだという誤解に繋がってしまうこともあり得ます。そのため話す人に注意が向いているか・他の刺激に注意が逸れてしまっていないかを確認しながら接しています。
今回は言語聴覚士がどこに注意を向けて接しているのかをお話させていただきました。ここで書いた内容については、皆様がお子さんと接する際にも活用できる考え方だと思いますのでふとした時に思い返していただければ幸いです。
放課後等デイサービスみかづき発寒
言語聴覚士 笠原 奏太
投稿日:2023年01月24日(火)
個別での関わり、集団での関わり
こんにちは!放課後等デイサービスみかづき発寒です。
今日は個別・集団での関りで私たちが意識しながら行っていることについてお話したいと思います。
発達障がいなどの特性を抱えるお子さんの中には集団の活動が苦手な子がたくさんいます。
お友達とうまく関わることができない子、先生の指示にそえずに指摘されることが多い子、活動ごとの切り替えがうまく出来ずに次の行動に移れない子、自分の気持ちの整理がうまくいかずに人や物にあたってしまう子など、たくさんの要因で集団に馴染めない子がたくさんいます。
しかし、人は生きていく上で、無人島で暮らさない限り、ある程度の集団と関わりながら生きていかなければなりません。
大人になって、会社に入るなどの社会生活になると一層求められるものは多くなります。
集団に馴染めない子どもたちに目を向けて、一人一人ととことん向き合ってどうやって成長させていくのかを考えることは、何百人という子どもがいる大きな集団の学校の中ではかなり難しいことではないかと思います。
そういった中で、しっかりとその子一人一人をすくい上げ向き合っていくのが、放課後等デイサービスの役割ではないかと私たちは考えています。
私たちの事業所は1日約10名の受け入れとなっており、午前中の時間はしっかりと個々の特性や支援の振り返りの時間としています。そのため、子どもたちの通所は午後からのみ受け入れています。通所がない時間は一人一人の子どもたちにどういった支援を行えるのかを考える時間として重要視しているのです。
みかづき発寒に来てくれている子どもたちは、一人ひとり素敵な長所(強み)もこれから向き合うべき課題も、どちらも抱えていることが多いです。
そんな子たちが大きくなった時にどんな大人になってほしいか、大人になって社会に出た時にたくさんの人の中でどうやって生活していくのかを考えながら支援方法を考え、関わるようにしています。
学校の中では集団にそえない中で注意を受けたり、失敗と捉えてしまうようなエピソードにより、苦手意識や負の経験となってしまっている子も多くみかけます。当事業所のお子さんの中にも時に、「学校は地獄だ」「学校でお友達ができない」と話している子を見かけます。しかしそれは、それぞれの場でできることとできないことがあることを示しており、学校がどのような場所で何ができて何ができないのかを知って、その特性も考慮しなくてはいけません。日々の療育の中で私たちは個別支援をどのように集団に落とし込んでいくか、ということを意識しながら関わりを行なっています。
どんな子にも長所と短所があります。
他の子と仲良く遊びたいけれども上手く言えない・誘えない・接し方が不適切になってしまうなどの表出の面での課題があるなど、それぞれ見るべき視点は異なります。
そういった子どもの長所はそのままに、短所とどう向き合い、不適切とされる言動を変容させていくのかを考え、個別支援での関わりを持っています。例えば、相手を傷つけたり不快にする言葉が聞かれた場合に、その時はどういった言葉を言えばいいのかを一つ一つその都度ポジティブな言葉に言い換えることを促していきます。
相手に対してどのような言葉を使うのがいいのか、どのような行動を取るのがいいのかを伝えて、その表出があった場合にその瞬間を逃さず、しっかりと褒める(認める)ことを意識しているため、支援者も常に気が抜けません。
そして、その子それぞれの特性や人と接する場面での得意なことと不得意なこと、その個性をどのように集団に落とし込んで成功体験にするかを考えています。みかづき発寒では小集団活動を1日の活動の中に組み込むようにしています。
その日その日によって、通所する子どもが違えばできることも全く違ってきます。1週間同じプログラムでの活動になることはありません。
個性が強く、それが相互に影響し合う子が多い日であれば、チームプレーが必要な活動(例えば風船バレーやサッカーなどの活動)のほかにも、個人の得点で勝敗がつく活動を取り入れてみたり、その結果でその子それぞれにどんな影響や変化をもたらしたいのかを明確に意図したうえで行います。
あるいは勝敗ではなく、個人得点を合わせ、みんなで協力して100点をとれたらご褒美(報酬)がもらえる!など、みんなで協力してなにかを達成することを目標とする場合もあります。
ある程度、慣れてきたらスモールステップを意識し、少しずつチームプレーを組み込み、少ない集団の中で他の人の意見を聞き入れたり、一緒に考えて協力し、相手のことを思いやることを少しずつ学んでもらいます。
集団での活動では、みんなで行う活動が『楽しかった!』『うれしかった!』をいかに積み重ねられるかが重要です。苦手意識や負のインプットをできるだけ払拭し、自分が集団の中でも上手くできたという成功体験をさせることをみかづきの集団での活動の目的としています。
みかづきに来てくれているお子さんも少しずつですが変化が見えてきている子がたくさんいます。きちんと向き合えば良い変容を見せてくれる子たちが多いです。
最初は集団の活動の中で、自己表出が苦手だった子が、今では自分がやりたい活動にしっかりと手を上げて自己表出をしてくれるようになっています。
そういった、学校の中ではできて当たり前で見逃されがちなことを、それぞれの子に合わせて個別でしっかりと一つ一つ拾い上げて認めてあげ、集団のなかでも自分に自信を持つことをみかづき発寒では大事にしてこれからも活動していきます。
投稿日:2023年01月23日(月)
考えることが多い集団活動
みなさんこんにちは。札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒の笠原です。
本日は普段何気なく行っている集団活動と集団活動が苦手なお子さんへのみかづきの接し方についてお話したいと思います。
みかづき発寒で行なっている集団での活動を改めて振り返ってみると、さまざまな働きかけが必要であると知ることができます。
大きく分けると以下のようになります。
①何か始まろうとしていることに気づくこと
②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加すること
③活動のルールに沿って参加し続けること
④活動の締めくくりまでやりきること
①何か始まろうとしていることに気づくことが苦手な場合、自分以外の人たちが誰かの周囲に集まり始めている状況や、さっきまで騒がしかった空間が静まり返っている状況にあったとしてもそのまま自分がしている活動を続けてしまったり、移動に遅れてしまったりといったことが起こります。
②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加することが苦手な場合、みんなで同じ活動をするんだということに気持ちが向かず自分がやりたいことだけを続けてしまうといったことが起こります。
③活動のルールに沿って参加し続ける事が苦手な場合、自分に不都合な展開や面白くない展開になった時やその活動に飽きてしまった時に活動自体を放棄してしまったり、早く活動を終わらせるためにわざと崩壊する行動をとってしまうということが起こります。
④活動の締めくくりまでやりきる事が苦手な場合、活動の片付けに参加しないで誰かにまかせっきりでその後も過ごしてしまったり、勝負事で既に結果がわかっているからと結果発表を待たずに活動を抜けて自由な行動に移ってしまうということが起こります。
色々な刺激に注意が逸れやすいお子さんや、特定の物事から別の物事への切り替えが苦手なお子さんであったり、自分以外の人の立場に立って物事を考えることが苦手なお子さんにとっては上記が必要とされる集団活動がとても難しいものとなります。
このような特性を持つお子さんに対してみかづきでは、事前にスケジュールを説明することで見通しをつけやすくする、残り時間を赤い部分の面積で把握できるタイマーを設置することで視覚的にも聴覚的にも切り替えのタイミングをわかりやすくする、遊びの時間にはルールを全体に向け明確にしたうえで開始し、ルールから逸脱した行動をした場合の対応も伝えてから始める、気持ちの理解プリントを用いてスタッフと一緒に場面ごとに登場人物の気持ちを想像してみるといった活動を行っています。
みかづきでは集団活動が苦手なお子さんに対して集団から排除するのではなく、どのような準備や働きかけがあればみんなで楽しむことができるのかをスタッフ間で議論しながら日々を過ごしています。今後、そのような小集団活動を知ってもらうためにご紹介していきますね。
投稿日:2023年01月22日(日)
療育における大切なこと
こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。
今日は療育において、なにが大切かということを少しだけお話したいと思います。
そもそも療育(発達支援)とは何かということを考えてみましょう。
「療育」で調べてみると、
障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすること
と定義されております。
その通りですね。
でもこれではまだ抽象的すぎるので、少しだけ具体的にかみ砕いていきましょう。
我々支援者側は、子どもたちの成長・発達を感じる喜びや、生きにくさを支えることの大切さを実感することが多くあります。
そして支援者は様々な思いを持って、お子さまと接しています。
みかづき発寒のスタッフたちが大切にしていること・大切なことをいくつか紹介します。
①まずは楽しませる
基本中の基本ですね。
お子さまが通う場所が苦痛であっては、行き渋りが起こってしまいます。また、来ることが出来ても、前向きになれる場所と感じなければ、支援者の意図した支援が十分に展開されなくなってしまいます。
そのためには、しっかりとお子さまが「また行きたい、早く行きたい!!」という気持ちを持ってもらえるかが大切です。
そして、そういった思いをもってくれることで、たくさんの笑顔や表情を見ることができ、”次はどんなことをしてみよう”とか”もっとこうしたら面白くなるのではないか”というスタッフの前向きなモチベーションにも繋がっていきます。
結果的にそれらがお子さまを更に知るためのきっかけになったり、支援に深みを持たせることが可能となります。
お子さまが「楽しい」と思うようになるとスタッフに対する信頼感が強くなるだけではなく、「認めれる場所」という認知・思考となり、活動や物事に前向きに挑戦する力が養われます。
②正の感情も負の感情も受け止める
お子さまは抱えている特性により、生きづらさや他人との違いによる葛藤を受ける機会があります。
そういった負の感情を打ち明けられる場所があるかどうかということは、お子さまにとってご自宅以外でも安心できるヨリドコロになります。
心の拠り所があると、お子さまは自分の価値を認めてくれる場への安心感をもち、自己肯定感を保つ・向上することにも繋がっていきます。
また、失敗しても大丈夫と思えて初めて、挑戦することへの苦手意識が払しょくされ、挑戦する気持ちを養うことが出来ます。
当然、負の感情だけではなく、楽しい・嬉しいなどといった正の感情を解放できる空間にする必要もあります。
「自分たちが出来ることや困っていることを人に伝えても良いんだ。」、「どういう風に伝えたら伝わるんだろう」という気持ちを持ち、考え、行動・言動に移すことでお子さまたちがこれから自立した生活が出来るようになるための方法を考える時間になっていきます。
大人であっても自分に自信を持つことはとても難しいことです。
③自信をつけることができる
自分に自信を持つためには①も②も大切ですし、「やってみたら出来た!」という小さな成功体験を積むことが必要になります。
そういった体験をすることで、「もう少し難しい課題にチャレンジしてみよう、自分ならできるかもしれない」という気持ちが芽生えてきます。
心理学では「最近接発達領域」という言葉があります。
自分一人でクリアできる課題、大人がちょっと手を貸すことでクリアできる課題、自分にとってはクリアできそうもない課題があると、大人がちょっと手を貸すことでクリアできる課題に取り組むことが、お子さまの成長に最も効果があると言われております。
支援者側がしっかりとお子さまを把握し、特性を理解し、課題の難易度を設定することで、達成できる課題を提示し、それをクリアすることで適切なタイミングで成功体験を積むことが出来ます。
そうすることで、自分自身に自信を持つことが出来るようになるのです。
みかづき発寒では、日々の関わりに対して、かなり「意図」することを心がけています。
お子さまの変化や反応をしっかりとキャッチし、なぜそのような関わりをしたのかということを言語化しながら、お子さまにとって適切な療育とはなにかを考え、過ごしています。
みかづきブログでは日々の活動の様子だけではなく、スタッフが抱いている想いや考え、時にはためになるお話も綴っていきたいと思います。
楽しみにしていてくださいね。
では、また。
投稿日:2023年01月20日(金)
2023年1月 みかづき発寒の体験会・企画について
こんにちは!!
みかづき発寒の桑原です。
昨年はみかづき発寒の開所からまもなく、ご不便・ご迷惑をお掛けしたことと思います。
その中でも保護者の皆様からは感謝のお言葉もたくさん頂き、スタッフ一同大変嬉しく思います。
みかづき発寒は療育への質を高めるべく、日々研鑽・奮闘していきたいと思います。
これからもその過程を温かく見守って頂けますと幸いです。
さて、みかづき発寒では今年も様々な取り組み・企画を予定しております。
日々の療育はもちろんのこと、平日に見学、来所することが難しい方向けに地域開放日を設けていくことや
午前中の時間を用いて、スタッフの専門性を生かした講義や体験会などを想定しております。
今月は1月21日(土)10:00~16:00まで地域開放として、見学・体験会を開催いたします!
見学・体験をご希望の方は一度011-699-6832までご連絡を頂ければと思います!
その他、講義や体験会につきましては具体的な発表まで、楽しみにしていてください!
また、こんな取り組みを実施してほしいなどご要望がございましたら、お気軽にご相談頂けると嬉しいです。
全ての要望を叶えることは難しいかもしれませんが、スタッフ内でもしっかりと議論し、お子さまやお子さまを支える保護者、関係機関の方が「来てよかった」と思える取り組みを企画していきたいと思います。
個人的にはソーシャルワーカーとして相談支援業務で10数年培った経験や知識を通した企画を開催出来ればと考えております。
みかづき発寒だけではなく、カウンセラーとしても務めているため、皆様とお話をする時間を設けることが出来ればと思います。
みかづき発寒が開所してから4か月が経過しました。
たくさんのご相談やご利用を頂き、誠にありがとうございます。
大変嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
少しずつ利用登録が増えており、今後はご案内できる曜日や回数はご相談させていただくことになると予想しております。
もし利用を検討されている方がいらっしゃればお早めにご相談頂けると嬉しく思います。
投稿日:2023年01月19日(木)
なんだかダラしなくみえる・・・2
こんにちは!札幌市西区発寒にある放課後等デイサービス みかづき発寒 理学療法士の吉田です!
以前の投稿で、発達障がいのお子さんの中には、ダラっとしていたり、くにゃくにゃしていたり、何もない所でつまづいたりと他からみるとだらしなく見えてしまうことや運動音痴に見えてしまうのはその子自身がやりたくてやっているのではなく、脳の信号の問題によるものであることはお話させてもらいました。
今日はなぜそうなるのか、どういった関りを持っていくことがいいのかを具体的に話していこうと思います。
すぐに思いつくのは、まっすぐ座っていられない・運動音痴なら「筋力トレーニング・運動すればいいんじゃない?」と思ってしまいがちです。間違いではありませんが、筋力トレーニングも様々な種類がありトレーニング方法によって目的が違ってきます。また、筋力が問題ではないこともあり、お子さんにいきなり「30分走っておいで!」と言って走ってくるのはなかなか難しいですし、本人がやりたくないような筋力トレーニングや運動を無理にやらせるのも嫌な記憶としてのインプットとなってしまい、体を動かす場面から余計に遠ざかってしまうきっかけにもなりかねません。
様々な原因がありますが、現場で多い2つの原因についてと具体的な支援の方法についてお話していきます。
まず1つ目は脳の信号である神経伝達物質による原因について説明していきます。
発達障がいのお子さんは脳の神経伝達物質であるドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンが不足・活動しにくいということが研究でわかっています。
それらの神経伝達物質は脳の覚醒状態に大きく関わってくる物質で、減少すると脳の覚醒が低下し、体に力を入れたくても入れられない、ずっとぼんやりして眠たいような状態となります。私たちも学校の授業中に眠くなったら片肘をついて背中を丸くして先生の話を聞いていた記憶があると思います。
発達障がいのお子さんは脳の伝達物質が少ないので頭が働かず、覚醒が上がりくいので、そのような姿勢になりやすいということが言えます。
たとえていうと、眠たいぼんやりしている状態で、座って授業を受けたり、運動して100m走をしなければならないわけで、まっすぐ座れないし、つまづいて転んでしまうのは当然です。
では、具体的にどうするの?という話をしていきます。
ドーパミン・ノルアドレナリンは運動の場面でよく使われる物質となります。なので、軽めの体操をしたり、レクリエーション・小集団活動・ドッチボールなどを取り入れたあとに座った活動に取り組んでもらう、という支援者側の取り組み方が具体的な方法としてあげられます。当事業所でも体を動かしたり、小集団の活動を取り入れてからパソコンの活動を行うような工夫を取り入れています。そして座っていられないことを注意するのではなく、何分かでも座っていられたことを賞賛することに重きをおいています。定型発達のお子さんと比べるのではなく、その子自身が現在どれくらい座る力・運動する力があってどれくらいできたことがすごいことなのかをしっかりと把握していくことが必要です。そのお子さんが運動への苦手意識を植え付けるような内容ではなく、成功体験を積み重ねて体を動かすことから遠ざかってしまわないように取り組むことが重要となってきます。
また、現在はお薬での症状の改善も見られやすくなってきているため、一度専門の先生にみてもらうことも一つの選択肢としていいかと思います。
2つ目は体の発達の遅れによる感覚が不十分になることでの姿勢の悪さや運動の不器用さです。
ここで感覚統合という療育の場面でよく聞く言葉が関係してきます。
人の感覚は段階をへて発達していきます。
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚、いわゆる〝五感″と言われるもの、前庭覚と呼ばれる体のバランスをとる平衡感覚、固有覚と呼ばれる体の動きを筋肉の張りや長さを覚えておき、どれくらい動かしたかを覚えておく感覚がまず初めに発達し、その後応用的な動作を行えるようになってきます。この基本的な感覚が発達してくると自分の思い描いた通りに体が動かせるようになってくるため、目でおおよそのボールの位置を把握して蹴ったり、走っている時に正確かつ速く脚を動かせるようになります。
体の発達の遅れがある場合、これらの感覚を感じ取る機能が普通のお子さんよりも遅れているので、感覚が不足し、体を動かす脳の信号がうまく働きません。日常生活の場面では、体が感覚刺激を欲するようになり、高い所からジャンプしてみたり、椅子をガタガタさせてみたり、靴下を脱ぎたがったりというような行動がみられたりします。
こういったお子さんの場合にはある程度長期的な目線で経過を観察していく必要があります。感覚刺激の入力自体は難しいことではなく、普段行っている、走ったりドッチボールをしたり公園の遊具などの遊びの中で十分入ってきますが、感覚統合の場面でよく使用されているのがトランポリンやボールプール、スイングなど自分で行う遊びより大きな刺激が入ってくる遊具になってきます。また、1週間に1回、1時間以上で行い、最低6か月以上行うことが推奨されていますが、私たち大人でも1週間に1回、1時間以上の運動を行うには強い意志とやる気が必要です。
ここで重要になってくるのが、そのお子さんが楽しんで活動に参加できるかどうかです。楽しくない活動をいくらやらせてもその子にとっては苦痛でしかありません。そのお子さんは何が好きで何に興味があるのかをみて、続けられそうな活動を行っていくことが重要です。公園で遊ぶのが好きなのであれば、1週間に1回一緒に公園のアスレチックで遊ぶ時間を作る、サッカーが好きなのであれば少年団に入ったりパス回しを一緒に練習する、などのご家庭での協力が必要となってきます。事業所での楽しみをもった活動への模索はもちろん行いますが、時間や行える内容には限りがあります。そういった情報を共有し、ご家庭でも行えるような活動や運動内容をこちらからも提示したり、逆に教えてもらうことで活動内容に取り入れられることがあるかもしれません。
今日は駆け足で大まかな内容について説明させてもらいました。実際にお子さんをみてみないとわからない部分が多くあり、今の説明では全く当てはまらないお子さんもたくさんいるかと思います。現場でも多くの場合、当てはまらないことや複合的に重なっていて一概にこの説明だけでは・・・ということも多くあります。みかづき発寒では一つ一つの悩みを一緒に考えていけたらと思っています。
わからない・知りたいことがあればぜひみかづき発寒までお気軽にご連絡ください!
投稿日:2023年01月18日(水)
みかづき発寒の活動~ボディバランスを意識して~
こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。
今日はみかづき発寒での活動の様子をご紹介させていただきます。
当事業所では理学療法士が常駐しており、日々の活動において、身体面からのアプローチも取り入れた療育を提供しています。
※個別リハビリテーションとしては実施していません。
小集団活動の中では「あそび」を通じて、お子さまの身体の使い方や認識の仕方、修正の方法などを理学療法士のみきさんを中心にアセスメントし、他職種とも共有しながら日々の療育に取り入れています。
個別リハビリとしては提供していない反面、各お子さんの特性に応じて、日常の中でどういった関わりをすべきか、統一した支援を行うことで、総合的にお子さまをサポート出来ることが当事業所の強さでもあると考えています。
ただ単純に「運動」をするのではなく、「あそび」の中でアプローチすることによって、お子さまが楽しみながら自然と身体を動かしたり、正しい身体の使い方を学ぶことが出来たりと、とても有意義な活動となっております。
お子さまは思っている以上に、真似することや正しい身体の使い方が苦手な場合があります。
しかし、個人差はありますが、ちょっとしたエッセンスで大きく変わることもあります。
理学療法士が、しっかりと根拠に基づいたアセスメント・アプローチを取り入れられることで、療育に汎化させることできるのです。
活動内容にはトランポリンやバランスボール、ヨガ体験やサッカー、野球など限られた広さでの活動とはなりますが、関われることはたくさんあります!
その中でお子さまたちの素敵な瞬間を見逃さずに療育に携わっていくことが出来ればと考えております。
今後も活動内容を色々と工夫し、お子さまたちの笑顔や楽しさを引き出し、「通いたくなる場所」を目指していきたいと思います。
投稿日:2023年01月17日(火)
手作りハイチュウの味はいかに・・・🙌
今日は冬休み期間中のため時間がゆっくり取れるということもあり、みかづき発寒では冬休み特別企画として、「自分で自分のおやつを作ってみよう!」という目的のもと、今日の利用児童さんが大好きなハイチュウ作りを行いました(*´˘`*)
普段何気なく口に入るおやつが自分で作ってみるとなるとワクワクしますね!
「ハイチュウって自分で作れるの?」との声が聞かれていました!
それぞれの活動で一番大切なのはその子それぞれが「やってみたい!」という意欲で、その意欲はその子自身が成長する大きなチャンスです。
お菓子づくりや料理を通して試行錯誤したり、スタッフの指示をしっかり聞いたり見たりしているうちに、集中力、観察力、発見する力、探究心、創造力など、色々な力がどんどん成長します。
「このお菓子はこうやってできているのか…じゃあこれは?」と次々に疑問がでてきたり、もっと知りたい!調べてみよう!やってみよう!などの興味関心や意欲につながります。
そんな子どもが楽しめる環境を作り出すことが私たち放課後等デイサービスでできることではないかと思います(^-^)
今の時代、とても便利な生活になり、手先を使わずとも生活できる環境が整っています。指先でひもを摘んで引っ張り電気を消すことや水道の蛇口を捻ることなんてなくなりましたね(^^;)
服は穴が開くと捨てて買い替えることが多くなり、糸や針を使って作業することも少なくなりました。
指先からの感覚は身体のどこの部分よりも刺激が入ってくる場所です。なので、子どもの発達という観点からすると、意識的に指先に刺激を入れて脳への感覚入力を促す遊びや取り組みをする必要があるのではないかと思います。
指先への感覚入力と言っても、例えば子どもが楽しくない遊びや勉強は子どものやる気をなくしてしまう可能性があります。
そんな中で楽しみながら一緒に活動できるお菓子作りはとてもおすすめです(^-^)v
手袋にへばりつくハイチュウと格闘しながらなんとかおいしく作り上げました!
味はハイチュウそのもの!!
ハイチュウも自分で作ると格別だね٩(^‿^)۶
余談ですが、ホットケーキ作りを経験した 親子は、全く調理経験がない、もしくは一般調理のみ経験したことがある親子に比べ、子どもの社会的能力 (人と付き合う力)、知的能力(分析、判断力)、そして達成感(自信)において、高い数値を示した。さらに親の育児力なども伸び、相乗効果が期待できる。
という研究結果もあるそうですよ!
ご家庭でホットケーキ作りもぜひやってみてください!
投稿日:2023年01月16日(月)