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みかづきが見据える未来を一緒に見てみませんか?

年末にご挨拶をしたばかりで、数日後に同じような内容となると堅苦しい感じがすると思ったので、新年初のブログは夢の話をさせていただきたく思います。

 

私は一人ひとりが自分らしく生きることができる社会・地域をつくるお手伝いをしたいと思い、合同会社CLASSic(暮らす+らしく)を設立しました。そして、まずは今後の社会の担い手である子どもの支援に目を向け、放課後等デイサービスを開設しました。本来であれば、医療の領域でこれまでのキャリアを重ねてきたこともあり、高齢者や障がい者支援からはじめることの方が順当であったのかもしれません。

 

しかしながら、子どもから高齢者まで、すべての人を支える事業体をつくるためには、まず子どもたちが笑顔で成長していくことができる社会基盤が必要ではないかと考え、その領域を学び直すことにしました。ちょうど児童発達支援・放課後等デイサービスが激増していたこともあり、事業所によってその支援のあり方(サービスの質)に大きな開きがあることに気がつきました。苦手なことにアプローチすることも大切だけれど、子どもたちが「やってみたい」、「通いたい」と思い、笑顔で通所する中で、その子たちの困難をできる限り小さくしたり、自身の特性をうまく活かしていく方法を一緒に考えていきたいと強く思いました。

 

傲慢かもしれませんが、実際に多くの事業所を見た中で、漠然とした『やれる』という思いを抱いたことを覚えています。

それから3年…

みかづきに通ってくれる児童も増え、小学校や中学校を卒業しても継続してくださる児童の割合も増えてきました。高校卒業後の進路を考えるお子さんもいることから、徐々に次のステップを考えるようになりました。

 

児童期の支援といえども、『自立』を意識せずに適切なプロセスを考えることはできないと私たちは考えており、社会生活を送るうえでのコミュニケーションスキル、仕事をするためのスケジュール(時間)管理、一人の時間を有意義に使うための暇つぶし(趣味を含む)の方法、お金の管理など、身につけておいた方が良いことは挙げるとキリがありません。

 

そして保護者の皆様が考える大きな心配事の一つとして、「その子が一人でも生きていけるのだろうか」という声がよく聞かれます。広義として完全に一人という意味ではなく、親や保護者が実際に寄り添ってあげられなくなる未来を想定しているものと捉えています。

 

そのような時に、児童期に関わりを持たせていただいた私たちが連続性のある支援として、児童期から成人期(就労や一人暮らし)、高齢期(金銭管理や介護)に向けた一貫したサービスを提供できるようになることは、安心につながる大きな一歩になると考えています。もちろん、利用者の囲い込みなどを考えているのではなく、できることとできないことを見極め、地域連携を重視し、地域で支えるという視点は大切にしていきたいと思います。

ということで、今年の目標は、みかづきに通う多くの子どもたちの笑顔を見ることと、その子たちがデイサービスを卒業したあとに連続性のある就労支援を行える場の創出です。
どこまで形になるかはわかりませんが、その先にもまだ生活の基盤となる住居や、高齢になっても安心して住むことのできる場所をつくるという夢を持っています。子どもたちからは、「将来みかづきで働けないの?」、「高校卒業後はどういう仕事ができるのか悩んでいる」などの声も聞かれています。普段から、挑戦と小さな失敗、成功体験を支える支援をしている私たち大人が夢を語り、それを実現していく姿を見せていくこともまた大切であると思っています。

 

まだまだ未熟で至らないことや改善しなくてはいけないことも盛り沢山ですが、保護者の皆さまをはじめ地域の皆さまからのご指導や意見交換により力強く一歩ずつ、歩み進めていきたいと考えておりますので、ぜひみかづきが見据える未来にご理解とご協力をいただけると嬉しく思います。本年もどうぞよろしくお願いします。

 

管理者 小林 誉英

投稿日:2023年01月03日(火)