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考えることが多い集団活動

みなさんこんにちは。札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒の笠原です。

本日は普段何気なく行っている集団活動と集団活動が苦手なお子さんへのみかづきの接し方についてお話したいと思います。

 

みかづき発寒で行なっている集団での活動を改めて振り返ってみると、さまざまな働きかけが必要であると知ることができます。

大きく分けると以下のようになります。

①何か始まろうとしていることに気づくこと

②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加すること

③活動のルールに沿って参加し続けること

④活動の締めくくりまでやりきること

 

①何か始まろうとしていることに気づくことが苦手な場合、自分以外の人たちが誰かの周囲に集まり始めている状況や、さっきまで騒がしかった空間が静まり返っている状況にあったとしてもそのまま自分がしている活動を続けてしまったり、移動に遅れてしまったりといったことが起こります。

 

②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加することが苦手な場合、みんなで同じ活動をするんだということに気持ちが向かず自分がやりたいことだけを続けてしまうといったことが起こります。

 

③活動のルールに沿って参加し続ける事が苦手な場合、自分に不都合な展開や面白くない展開になった時やその活動に飽きてしまった時に活動自体を放棄してしまったり、早く活動を終わらせるためにわざと崩壊する行動をとってしまうということが起こります。

 

④活動の締めくくりまでやりきる事が苦手な場合、活動の片付けに参加しないで誰かにまかせっきりでその後も過ごしてしまったり、勝負事で既に結果がわかっているからと結果発表を待たずに活動を抜けて自由な行動に移ってしまうということが起こります。

 

色々な刺激に注意が逸れやすいお子さんや、特定の物事から別の物事への切り替えが苦手なお子さんであったり、自分以外の人の立場に立って物事を考えることが苦手なお子さんにとっては上記が必要とされる集団活動がとても難しいものとなります。

 

このような特性を持つお子さんに対してみかづきでは、事前にスケジュールを説明することで見通しをつけやすくする、残り時間を赤い部分の面積で把握できるタイマーを設置することで視覚的にも聴覚的にも切り替えのタイミングをわかりやすくする、遊びの時間にはルールを全体に向け明確にしたうえで開始し、ルールから逸脱した行動をした場合の対応も伝えてから始める、気持ちの理解プリントを用いてスタッフと一緒に場面ごとに登場人物の気持ちを想像してみるといった活動を行っています。

 

みかづきでは集団活動が苦手なお子さんに対して集団から排除するのではなく、どのような準備や働きかけがあればみんなで楽しむことができるのかをスタッフ間で議論しながら日々を過ごしています。今後、そのような小集団活動を知ってもらうためにご紹介していきますね。

 

 

投稿日:2023年01月22日(日)