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放課後等デイサービスの役割について思うこと

障がい児通所サービス(児童発達支援、放課後等デイサービス)は全国的に数を増していき、札幌市はその中でもとても事業所数の多い都市として知られています。

 

自治体によっては、これ以上増えすぎないように新規開設を制限したりしている場合もあるようです。
障がいや介護保険の領域では、3年に1度 報酬改定と呼ばれる運営に大きな影響があるイベントがあります。
放課後等デイサービスであれば、どのような人員基準が評価されるかや、サービスの質の担保をするための運営に関する要件などが変更となるため、事業者はそれに適した変化を柔軟にしていかなくてはいけません。

 

昨今はお子さんを「預かる」という概念よりも、より一人ひとりの発達課題に合わせた専門的なアプローチを評価するような風向きに変化しています。つまり、数が増えていくのと同時にサービスの質にばらつきがあった状態を徐々に基準を高めることで、その質を高い水準で均一化しようとの国からの働きかけであると考えています。

 

みかづき発寒ではICTを活用(プログラミング等)した活動を療育の主軸としながらも、塾のような形式ではなく、あくまでもそれぞれのお子さんの成長を支えるためのアプローチに変換していくことに専門性を持っていると自覚しています。

 

そのため、楽しく過ごすことはもちろんですが、これからの成長や自立を考えた時にどうしても、子どもたちの特性や困難さと向き合っていかなくてはいけない瞬間が訪れます。それは時に支援者としてもしんどさや悩みを抱えることにもなります。だからこそ、私たちは日々の活動や子どもたちの関わりをより多くの視点から振り返り、見つめ直していくことを習慣としていかなくてはいけません。

 

風通しの良い組織とするために、私たちはできる限り地域とのつながりを大切にして、事業所の存在意義や活動の理解を得てもらうための積極的な働きかけをしていきたいと考えています。地域を対象として研修会や、保護者と一緒に悩んだり、関わり方を伝達する機会、学校や医療機関などとのカンファレンス(会議)の設定など、やれることはたくさんあるはずです。

 

私たちが行なった支援の成果や結果が出るのは、すぐに見えてくるものではなく、子どもたちが成長して大人になった時、あるいはもしかすると高齢になるまでわからないこともあるかもしれません。それでも一人ひとりが『みかづき発寒』の事業所の前を通った時に、肯定的な思いを持って、関わり合った大人のことをふと思い浮かべてもらえる場所であり続けられたら嬉しいなと思っています。

 

ご家庭での時間、学校での時間、習い事の時間などなど、子どもたちを取り巻く環境としては、私たちの関われる時間はそれほど長くはないかもしれません。それでも、子どもたちの中に何らかの学びや生きやすさにつながる支援を全力でしていきたいと考えております。

これから年度が変わる時期を見越して、子どもの環境を変えることを検討していたり、他事業所で年齢層に相違がでてきたりしているご家庭がございましたら、お気軽にご相談ください。その子の発達段階や年齢に合わせてデイサービスを検討していけることも、『契約』によりサービスを受けることのできる大きな『権利』であると認識しております。ご相談お待ちしております。

投稿日:2023年02月09日(木)