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マインクラフトを使ったコミュニケーションスキルの獲得

札幌市西区にある放課後等デイサービス みかづき発寒では、ICTを活用した療育を主軸に様々な活動を取り入れています。
中でも、子どもたちに大人気なのが、マインクラフト(Minecraft)です!!

 

このソフトは黙々と冒険したり、コンピュータ内にあるレゴブロックのようなイメージで好きな造形を楽しむことができるのですが、とても自由度の高いものです。そして、みかづき発寒ではこのソフトを複数名でやることで、そこにコミュニケーションや共感性を養うことの要素をプラスさせています。

 

自由度が高いからこそ、複数名でプレイしていると、誰かが作ったものを壊してしまったり、目的と異なる動きや操作をすることで、他の人に迷惑がかかるなどのエピソードやトラブルが発生したりもします。

 

あるお子さんはタイピングを練習した成果を駆使して、他児にチャットで文字を入力して意思を伝えたり、上手に気持ちを言語化できるようになったお子さんは、一緒にプレイしているお友達のところに行って、「一緒に〜しない?」、「それはちょっと嫌だから、今度からやめてもらえない?」などのコミュニケーションが発生しています。もちろんそれでもトラブルになることはあるのですが、その際はしっかりと支援者がどのようにすると解決に向かうのかを提示したり、一緒に考えたりして、その子の育ちにつなげています。

 

他にもコマンドと呼ばれる、コンピュータに直接命令してルールや設定値(攻撃力や移動スピードなど)を変更するプログラミングの要素や、レッドストーンと呼ばれる回路を繋いでいく思考を身につけることができるような要素など盛りだくさん。
何より、「学んでいる」という感覚がないので、子どもたちは楽しみや目的のために、他児と協力する方法を考えたり、自分が知らないことを他児に教えてもらうためにはどのような振る舞いをしたら良いかと、自発的に考えていきます。

 

Scratch(スクラッチ)のように、マインクラフト内でもブロックを組む形式のプログラミングも行えるのですが、今はパソコンの後半の時間に『自由時間』を設定し、子どもたちがそれぞれ一緒に遊びたいお友達を誘うなどして過ごしてもらっています。

 

保護者の皆様には、ただゲームをやらせているということではなく、しっかりと支援者の見立てやその効果を考えながら提供していることを見学や契約の際にお伝えさせてもらっています。もし、ご興味をお持ちいただいたり、実際に体験させてから考えたいというご家庭がありましたら、お気軽にご相談くださいね。

 

 

 

投稿日:2023年02月12日(日)