発達障害に関するお話-ソーシャルワーカーの立場から-
みなさん、こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。
今日は、発達障害に関するお話をソーシャルワーカーの立場で少しだけお話させて頂きたいと思います。
みなさんで、発達特性の理解を深め、より良い関わりを学ぶ機会を創ることが出来ればと考えております。
細々と長く続けていけたらと思います。
まずは、「発達障害」と耳にすることはあるかと思いますが、「発達障害」とは何を指すのかです。
発達障害における診断とは
おおきくわけると
・自閉症スペクトラム
・ADHD(注意欠如多動症)
・LD(限局性学習障害)
の3つが挙げられます。
各診断の細かなお話は改めてさせて頂きます。
※さらに詳しく!!
発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。
では、続いて「発達(development)とはなにか」です。
発達とは
・出来ないことが出来るようになること
・心身共に成長すること
・健やかに成長すること
※さらに詳しく!!
子どもの発達は、子どもが自らの経験を基にして、周囲の環境に働きかけ、環境との相互作用を通じ、豊かな心情、意欲、態度を身につけ、新たな能力を獲得する過程であるが、身体的発達、情緒的発達、知的発達や社会性の発達などの子どもの成長における様々な側面は、相互に関連を有しながら総合的に発達する。
次に「発達障害」についてです。
発達障害とは
「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」とされています。
つまり、上記があることにより、「その子らしさや内在する力が出にくくなっている状態」
ということができます。
お子さまが発達障害の状態にあると、次のようなことが起こりやすくなります。
生活障害
・関係のつくりにくさ
・様々な特性による日常生活動作の獲得の難しさ
・「経験」の積み重ねの難しさ、失敗の積み重ね
障がいがあるが故にこういった経験をする場面が多くなってしまい、
「生きにくさ」を感じる機会が多くなってしまいます。
そのため、自己肯定感の低下や挑戦しようとする意欲の低下を招いてしまう可能性が高くなってしまいます。
また、お子さま自身が不安やストレスを抱えやすい環境となってしまうため、お子さまを取り巻く環境を整えていく必要があります。
次回は、その特性において「どういった関わりを持っていくべきか」をお伝えさせて頂きます。
では、また。
投稿日:2023年02月10日(金)
放課後等デイサービスの役割について思うこと
障がい児通所サービス(児童発達支援、放課後等デイサービス)は全国的に数を増していき、札幌市はその中でもとても事業所数の多い都市として知られています。
自治体によっては、これ以上増えすぎないように新規開設を制限したりしている場合もあるようです。
障がいや介護保険の領域では、3年に1度 報酬改定と呼ばれる運営に大きな影響があるイベントがあります。
放課後等デイサービスであれば、どのような人員基準が評価されるかや、サービスの質の担保をするための運営に関する要件などが変更となるため、事業者はそれに適した変化を柔軟にしていかなくてはいけません。
昨今はお子さんを「預かる」という概念よりも、より一人ひとりの発達課題に合わせた専門的なアプローチを評価するような風向きに変化しています。つまり、数が増えていくのと同時にサービスの質にばらつきがあった状態を徐々に基準を高めることで、その質を高い水準で均一化しようとの国からの働きかけであると考えています。
みかづき発寒ではICTを活用(プログラミング等)した活動を療育の主軸としながらも、塾のような形式ではなく、あくまでもそれぞれのお子さんの成長を支えるためのアプローチに変換していくことに専門性を持っていると自覚しています。
そのため、楽しく過ごすことはもちろんですが、これからの成長や自立を考えた時にどうしても、子どもたちの特性や困難さと向き合っていかなくてはいけない瞬間が訪れます。それは時に支援者としてもしんどさや悩みを抱えることにもなります。だからこそ、私たちは日々の活動や子どもたちの関わりをより多くの視点から振り返り、見つめ直していくことを習慣としていかなくてはいけません。
風通しの良い組織とするために、私たちはできる限り地域とのつながりを大切にして、事業所の存在意義や活動の理解を得てもらうための積極的な働きかけをしていきたいと考えています。地域を対象として研修会や、保護者と一緒に悩んだり、関わり方を伝達する機会、学校や医療機関などとのカンファレンス(会議)の設定など、やれることはたくさんあるはずです。
私たちが行なった支援の成果や結果が出るのは、すぐに見えてくるものではなく、子どもたちが成長して大人になった時、あるいはもしかすると高齢になるまでわからないこともあるかもしれません。それでも一人ひとりが『みかづき発寒』の事業所の前を通った時に、肯定的な思いを持って、関わり合った大人のことをふと思い浮かべてもらえる場所であり続けられたら嬉しいなと思っています。
ご家庭での時間、学校での時間、習い事の時間などなど、子どもたちを取り巻く環境としては、私たちの関われる時間はそれほど長くはないかもしれません。それでも、子どもたちの中に何らかの学びや生きやすさにつながる支援を全力でしていきたいと考えております。
これから年度が変わる時期を見越して、子どもの環境を変えることを検討していたり、他事業所で年齢層に相違がでてきたりしているご家庭がございましたら、お気軽にご相談ください。その子の発達段階や年齢に合わせてデイサービスを検討していけることも、『契約』によりサービスを受けることのできる大きな『権利』であると認識しております。ご相談お待ちしております。
投稿日:2023年02月09日(木)
支援者(ひでさん)の子育ての実態が明らかに!!
こんにちは、管理者の小林(ひでさん)です。
今日はちょっとだけ、仕事から離れた私の様子をお伝えしたいと思います。
子どもと関わる仕事をしていると、その道のプロフェッショナルとして大層立派な子育てをしているのだろうと思われる機会も少なくないのですが…
「それってあなたの感想ですよね?」(byひろゆき)
ってな具合に、うまくできていないことの方が多いのでは?と感じているのであります。
私には3人の子ども(全員男)がおり、日々ケンカやよくわからない優位に立っていることを実感するための主張が繰り返されています。(「ゴリラだな」とか、 瓶ビールの王冠を取り合うとか) どうにも子どもというのは単純に人数が増えると負担が足し算される訳ではなく、時に想像を超える相乗効果を発揮するようですね^^; もちろん喜びや笑いにも同じことが言えますが。
仕事ではスタッフにも意図した支援を行うように伝えたりしている訳ですが、それぞれの子の反応を見て適切な関わりを持とうとするアンテナも、いざ家庭に戻ると感情に流された関わりをしてしまったり、疲れから関わる時間そのものを十分にとれないなど機能しないときもあります。そんな時、他のご家庭のお子さんをちゃんとみることができていれば、自分の子どもはみられなくても仕方ない訳ではないと振り返り、自分に言い聞かせるのですが、それがなんとも難しいですよね。
大切なことは保護者であるからこそできることを知り、思い切ってお任せできる場所をつくり、子ども自身が育つ力を信じることであるのかなと思います。(気のせいかもしれませんが「どうでもいいが、もっと育児をしろ」との声も聞こえてきています)
学校や買い物に出かけた時に会った他の子のあのご両親も、涼しい顔をして大変な思いをしていたりするのです。家庭の外で見せる表情と家庭内での振る舞いが違っているのも割と普通のことなのかもしれないですね。そう考えると、時には息抜きや肩の力を抜いて過ごす日が保護者の皆様にあっても良いはず。みかづき発寒がそんな安心して育ちをお任せしてもらえる場所になったら嬉しいです。
あとは、このブログがある人の目に触れる前に、しっかりと育児をはじめ家庭のこともやるだけです。積み立てる実績づくりが苦手な一父親のぼやきでしたが、いつか大層立派な子育て日記をお届けできるように私も日々を大切していこうと思います。
では、また
投稿日:2023年02月07日(火)
季節のイベント
先日2月3日は節分の日でしたね(^^♪
みかづき発寒でも豆まきという名のお菓子まきで子どもたちの「鬼は外、福はウチ」という元気な声できっと鬼も一目散に逃げていったことでしょう!
みんなで揃って黙々とおやつの時間にロールケーキを恵方巻きに見立てて食べましたが、そもそも恵方巻きとは、節分にその年の良い方角とされる恵方を向いて食べる巻き寿司のことをいいます。
福を巻き込むという意味を込めた巻き寿司のため、七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましいとされています。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるとか。
福やご縁を巻き込み、1年の幸せや願いが叶うよう食べるため、縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切らず丸ごと食べると良いとされています。
みかづき発寒ではこういった季節ごとのイベントを大切にするようにしています。
次の文章は文部科学省の学習指導要領からの引用です。
●理科
身近な動物や植物を探したり育てたりして,季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ,それらの活動や成長と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 動物の活動は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
イ 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
出典:文部科学省 学習指導要領「生きる力」第2章 各教科 第4節 理科
●生活
身近な自然を観察したり,季節や地域の行事にかかわる活動を行ったりなどして,四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付き,自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできるようにする。
出典:文部科学省 学習指導要領第2章 各教科 第5節 生活
このように学習指導要領の中でも季節を感じることを求めており、季節を感じるということは豊かな情緒を育てたり、他の学習の土台にもなったりもします。
今はスマホで何でも調べられる時代で、子供たちも何かあれば直ぐにスマホやインターネットに頼ります。
情報に溢れる時代なので、知りたいことはすぐに知ることが出来ます。しかし、一時的に情報を入手しても記憶には残りにくいですし、知った気になってしまうだけです。だから実際に体験し感じることが大切です。
私は昔から好奇心が強かったので、外に出て活動することがとても好きな子どもでした。
好きあらば近所の公園に行き、モンシロチョウやアゲハ蝶を捕まえたり、雪山で底知れぬ体力でソリ滑りを繰り返していました。
春や秋の遠足の時には何かしらを袋に入れて持って帰ってきていましたが、花冠やどんぐりなんかはかわいいもので、蛇の皮やモグラの死骸なんかも持って帰ってきていました。
母がカバンを開けた時の衝撃は凄まじいものだったでしょう(^_^;)
本で調べたヨモギやつくしが食べられるという情報をもとに、見つけては取ってきて母に食べさせてくれと頼んでいました。(ヨモギはお団子にしたらおいしかったですが、つくしはおいしくなかったです・・・。)
子どもの時に夏のプールや冬のスキー・スケートなどさまざまな季節を感じられる活動に連れて行ってくれ、実際に体験して感じたことは今でもはっきりと覚えています。
母もきっといまだにモグラを思い出すでしょう…笑
そういったこんな時にこんなことがあったなというエピーソードや季節の変化とともに、身の回りのさまざまなものが変化していることに気付けば、季節と生活とのかかわりへの興味がわくきっかけになると思います。
花鳥風月とはよくいったもので、その言葉の意味が歳を重ねるにつれてわかるようになりました。意識しないと見過ごしてしまいそうな毎日が、子どもたちとイベントをすることや、ふとどんぐりや落ち葉を持ってきたり雪で遊ぶ姿を見ることで日本ならではの四季の移り変わりをスタッフも感じることができています(^o^)/
投稿日:2023年02月06日(月)