活動を通した気持ちへの関わり
みなさん、こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。
先日、お子さまとの関わりにおいて、感じた出来事を振り返りたいと思います。
受容する心を育む
当事業所の活動では、様々な小集団活動(過去のブログはこちら)を行っています。
※Instagramでは日々の活動の様子を発信しています!
そこでは当然、勝敗のつく活動もあります。
誰でもそうですが、発達特性より「負けを受け入れる」ことにとても過敏なお子さまもたくさんいます。
お子さまたちが社会の成員として、これから社会に出ていくためには、
自分の思い通りにいかない結果を受け入れられる柔軟さを持つ必要があります。
みかづき発寒では、あらゆる活動を通して、様々な経験を積み、自分自身の気持ちを整える・バランスを保つ方法を身につけていくことも大切な目標としております。
「失敗した」という認識が次の行動に影響する
小集団活動で、〇✕クイズを行いました。
この活動では、知識だけではなく、制限時間内にどちらかを選ぶという時間的制約の中での決断力が求められます。
ただ、答えは〇か✕のため、わからない問題であっても50%の確率で正答を出すことも出来ます。
その一場面で、一人のお子さまだけが「間違える」という結果がありました。
合計正答数を競う設定としていたため、次で取り返すことも可能です。
しかし、お子さまにとってはその「一問の間違い」がその後の活動に大きく影響を及ぼしたのです。
この時点で、「まだ一問しか間違えていない」と捉えるのか「もう間違えた、だめだ」と捉えるのかによって
次に起こすアクションが変わってきます。
思考の変容のきっかけをつくる
同じ出来事であっても見方が違えば、次の行動が変わってきます。
また、このタイミングでお子さまにフォローの声を掛けるとお子さま自身が自分の気持ちと向き合う時間を妨げてしまいます。
声掛けとしては、全体にあと何問あるかを伝え、取り返すことができる見通しを持たせることのみにしています。
お子さまはその後、数問はクイズに参加せず、その場から動かないという選択をしていましたが、
他のお子さまが間違える姿やそこから諦めないでクイズに取り組む姿勢などを見て、自ら活動に戻ってきています。
ここで個別に声を掛けます。
「途中は諦めていたけど、最後は自分で選ぶことができたね」と。
私自身、「褒めること」も場面においては大切ですが、「認める」ことに意識を持っています。
「褒める」ことも大切ですが、「褒められるためにやる」とならない様に注意が必要です。
「自分が起こした行動は認められたのだ」という認識を子どもに持ってもらうことで、自己肯定感や自己効力感を上げることにも繋がります。
活動を通して感じること
お子さまたちの表現方法や考えは本当に様々です。
また、関わりの中ではあっという間に時間が過ぎていく中で、どのような言葉かけを行うことが最適なのか、
どのタイミングで関わりを持つのかということは常にアンテナを張っていないと見逃してしまうことがあります。
これらのタイミングを見失うことなく、より深みのある支援を日々の活動の中で展開していきたいと思います。
地域開放(見学会・体験会)のご案内
地域開放(見学・体験会)のご案内
みかづき発寒での日々の活動やパソコン(スクラッチ)に触れて頂く機会をご提供します!
放課後等デイサービスってどんなところ?みかづき発寒ではどんなことを考えて療育に向き合っているのか?ということをぜひ体験して頂ければと思います。
下記日程で準備を進めておりますので、平日に中々お時間が取れない方も是非ご連絡お待ちしております!
【日程】
6月24(土)10:30~12:00、14:00~15:30の各2組
【内容】
・scratch・scratchジュニアに触れてみよう
・みかづきでの活動を体験してみよう
※その他、見学対応や日々のご相談等も可能です!
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お電話・メール・DMで構いません!
お気軽にご連絡をお待ちしております!
放課後等デイサービス みかづき発寒
電話番号:011-699-6832
メール:dayservice.mikazuki.hassamu1@outlook.jp
DM:フェイスブックまたはインスタグラムからの連絡でも構いません。
投稿日:2023年06月16日(金)