私たちが支援で大切にしていること
札幌市西区にある放課後等デイサービス みかづき発寒では、子どもたちと関わりを持つうえで大切にしていることがあります。
それは、どのようなことに対しても支援者が意図を持った言動を行うこと。
私たちスタッフはお互いに、「なぜ」今その言動をしたのかを問われた際に、理由を答えられる支援をしようと確認しあっています。
それは、環境の設定や声をかけるタイミング、提示する遊びやどれだけ待つかなど、多岐に渡ります。言葉にすると簡単なように思いますが、この『意図を持つ』という意識は子どもたちにとって、わかりやすい支援に繋がり、さらには統一化された支援を行ううえで非常に重要となります。その都度、関わりを持つ大人によって態度や対応が異なると、子どもたちは混乱してしまったり、不信感を抱いたりするようになります。子どもたちは大人が考えている以上に、その人がどのような人間かを観察し、評価していると感じています。
私たちの事業所では、スタッフを先生と呼ぶことはさせず、「〜さん」と呼んでもらうこととしています。ここには地域の一人の大人として、子どもたちと向き合っていこうという思いがあります。また、学校では学びや活動の中でも一定のストレスがかかることは当然で、その学校を終えたあとに同じような場所としてではなく、リラックスできたり前向きな気持ちで通所した先に、信頼できる大人との関わりから成長してもらえるような場所にしたいとも考えています。
放課後等デイサービスのみの運営という選択をした背景には、一定の年齢になると年少児と同じ環境での活動にリスクや窮屈さを感じたり、思春期による心の不安定さや周囲の反応、自身の特性の困難さを実感したり受け止めるなど、さまざまな課題にともに向き合うためには、対象とする児童の範囲を一定程度決める必要があると感じたことが挙げられます。そのようにして生まれた場所であるからこそ、これから自立に目を向けた際にどのようなスキル獲得が必要であるかや、社会制度や社会資源の活用等の支援もしていきたいです。
しかしながら、私たちにできることもあれば、できないこともあるということは理解しており、そのような時に学校をはじめとして、医療機関や他事業所など、さまざまな機関や施設と連携し、ご家庭と一緒にお子さんについて頭を悩ませることができる体制を築くことが大切であると考えます。
現在、相談室や他のデイサービス、医療機関、児童館などに訪問、資料の提供をさせていただいております。近い将来、放課後等デイサービス みかづき発寒が西区、およびその近郊にお住まいのお子さんたちを支える一つの社会資源としてお力になれたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いします。
投稿日:2022年08月13日(土)