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発達障害に関するお話-ソーシャルワーカーの立場から-

みなさん、こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。

今日は、発達障害に関するお話をソーシャルワーカーの立場で少しだけお話させて頂きたいと思います。
みなさんで、発達特性の理解を深め、より良い関わりを学ぶ機会を創ることが出来ればと考えております。
細々と長く続けていけたらと思います。

まずは、「発達障害」と耳にすることはあるかと思いますが、「発達障害」とは何を指すのかです。

発達障害における診断とは

おおきくわけると

・自閉症スペクトラム

・ADHD(注意欠如多動症)

・LD(限局性学習障害)

の3つが挙げられます。
各診断の細かなお話は改めてさせて頂きます。

 

※さらに詳しく!!

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

 

では、続いて「発達(development)とはなにか」です。

発達とは

・出来ないことが出来るようになること

・心身共に成長すること

・健やかに成長すること

 

※さらに詳しく!!

子どもの発達は、子どもが自らの経験を基にして、周囲の環境に働きかけ、環境との相互作用を通じ、豊かな心情、意欲、態度を身につけ、新たな能力を獲得する過程であるが、身体的発達、情緒的発達、知的発達や社会性の発達などの子どもの成長における様々な側面は、相互に関連を有しながら総合的に発達する。

次に「発達障害」についてです。

発達障害とは

「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」とされています。
つまり、上記があることにより、「その子らしさや内在する力が出にくくなっている状態」

ということができます。

 

お子さまが発達障害の状態にあると、次のようなことが起こりやすくなります。

生活障害

・関係のつくりにくさ

・様々な特性による日常生活動作の獲得の難しさ

・「経験」の積み重ねの難しさ、失敗の積み重ね

 

障がいがあるが故にこういった経験をする場面が多くなってしまい、
「生きにくさ」を感じる機会が多くなってしまいます。
そのため、自己肯定感の低下や挑戦しようとする意欲の低下を招いてしまう可能性が高くなってしまいます。
また、お子さま自身が不安やストレスを抱えやすい環境となってしまうため、お子さまを取り巻く環境を整えていく必要があります。

 

次回は、その特性において「どういった関わりを持っていくべきか」をお伝えさせて頂きます。

では、また。

投稿日:2023年02月10日(金)

放課後等デイサービスの役割について思うこと

障がい児通所サービス(児童発達支援、放課後等デイサービス)は全国的に数を増していき、札幌市はその中でもとても事業所数の多い都市として知られています。

 

自治体によっては、これ以上増えすぎないように新規開設を制限したりしている場合もあるようです。
障がいや介護保険の領域では、3年に1度 報酬改定と呼ばれる運営に大きな影響があるイベントがあります。
放課後等デイサービスであれば、どのような人員基準が評価されるかや、サービスの質の担保をするための運営に関する要件などが変更となるため、事業者はそれに適した変化を柔軟にしていかなくてはいけません。

 

昨今はお子さんを「預かる」という概念よりも、より一人ひとりの発達課題に合わせた専門的なアプローチを評価するような風向きに変化しています。つまり、数が増えていくのと同時にサービスの質にばらつきがあった状態を徐々に基準を高めることで、その質を高い水準で均一化しようとの国からの働きかけであると考えています。

 

みかづき発寒ではICTを活用(プログラミング等)した活動を療育の主軸としながらも、塾のような形式ではなく、あくまでもそれぞれのお子さんの成長を支えるためのアプローチに変換していくことに専門性を持っていると自覚しています。

 

そのため、楽しく過ごすことはもちろんですが、これからの成長や自立を考えた時にどうしても、子どもたちの特性や困難さと向き合っていかなくてはいけない瞬間が訪れます。それは時に支援者としてもしんどさや悩みを抱えることにもなります。だからこそ、私たちは日々の活動や子どもたちの関わりをより多くの視点から振り返り、見つめ直していくことを習慣としていかなくてはいけません。

 

風通しの良い組織とするために、私たちはできる限り地域とのつながりを大切にして、事業所の存在意義や活動の理解を得てもらうための積極的な働きかけをしていきたいと考えています。地域を対象として研修会や、保護者と一緒に悩んだり、関わり方を伝達する機会、学校や医療機関などとのカンファレンス(会議)の設定など、やれることはたくさんあるはずです。

 

私たちが行なった支援の成果や結果が出るのは、すぐに見えてくるものではなく、子どもたちが成長して大人になった時、あるいはもしかすると高齢になるまでわからないこともあるかもしれません。それでも一人ひとりが『みかづき発寒』の事業所の前を通った時に、肯定的な思いを持って、関わり合った大人のことをふと思い浮かべてもらえる場所であり続けられたら嬉しいなと思っています。

 

ご家庭での時間、学校での時間、習い事の時間などなど、子どもたちを取り巻く環境としては、私たちの関われる時間はそれほど長くはないかもしれません。それでも、子どもたちの中に何らかの学びや生きやすさにつながる支援を全力でしていきたいと考えております。

これから年度が変わる時期を見越して、子どもの環境を変えることを検討していたり、他事業所で年齢層に相違がでてきたりしているご家庭がございましたら、お気軽にご相談ください。その子の発達段階や年齢に合わせてデイサービスを検討していけることも、『契約』によりサービスを受けることのできる大きな『権利』であると認識しております。ご相談お待ちしております。

投稿日:2023年02月09日(木)

支援者(ひでさん)の子育ての実態が明らかに!!

こんにちは、管理者の小林(ひでさん)です。

今日はちょっとだけ、仕事から離れた私の様子をお伝えしたいと思います。

子どもと関わる仕事をしていると、その道のプロフェッショナルとして大層立派な子育てをしているのだろうと思われる機会も少なくないのですが…

 

「それってあなたの感想ですよね?」(byひろゆき)

 

ってな具合に、うまくできていないことの方が多いのでは?と感じているのであります。

 

私には3人の子ども(全員男)がおり、日々ケンカやよくわからない優位に立っていることを実感するための主張が繰り返されています。(「ゴリラだな」とか、 瓶ビールの王冠を取り合うとか) どうにも子どもというのは単純に人数が増えると負担が足し算される訳ではなく、時に想像を超える相乗効果を発揮するようですね^^; もちろん喜びや笑いにも同じことが言えますが。

 

仕事ではスタッフにも意図した支援を行うように伝えたりしている訳ですが、それぞれの子の反応を見て適切な関わりを持とうとするアンテナも、いざ家庭に戻ると感情に流された関わりをしてしまったり、疲れから関わる時間そのものを十分にとれないなど機能しないときもあります。そんな時、他のご家庭のお子さんをちゃんとみることができていれば、自分の子どもはみられなくても仕方ない訳ではないと振り返り、自分に言い聞かせるのですが、それがなんとも難しいですよね。

 

大切なことは保護者であるからこそできることを知り、思い切ってお任せできる場所をつくり、子ども自身が育つ力を信じることであるのかなと思います。(気のせいかもしれませんが「どうでもいいが、もっと育児をしろ」との声も聞こえてきています)

 

学校や買い物に出かけた時に会った他の子のあのご両親も、涼しい顔をして大変な思いをしていたりするのです。家庭の外で見せる表情と家庭内での振る舞いが違っているのも割と普通のことなのかもしれないですね。そう考えると、時には息抜きや肩の力を抜いて過ごす日が保護者の皆様にあっても良いはず。みかづき発寒がそんな安心して育ちをお任せしてもらえる場所になったら嬉しいです。

 

あとは、このブログがある人の目に触れる前に、しっかりと育児をはじめ家庭のこともやるだけです。積み立てる実績づくりが苦手な一父親のぼやきでしたが、いつか大層立派な子育て日記をお届けできるように私も日々を大切していこうと思います。

 

では、また

 

 

 

 

 

 

投稿日:2023年02月07日(火)

季節のイベント

先日23日は節分の日でしたね(^^♪

みかづき発寒でも豆まきという名のお菓子まきで子どもたちの「鬼は外、福はウチ」という元気な声できっと鬼も一目散に逃げていったことでしょう!

 

 

みんなで揃って黙々とおやつの時間にロールケーキを恵方巻きに見立てて食べましたが、そもそも恵方巻きとは、節分にその年の良い方角とされる恵方を向いて食べる巻き寿司のことをいいます。

 

福を巻き込むという意味を込めた巻き寿司のため、七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましいとされています。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるとか。

 

福やご縁を巻き込み、1年の幸せや願いが叶うよう食べるため、縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切らず丸ごと食べると良いとされています。

 

みかづき発寒ではこういった季節ごとのイベントを大切にするようにしています。

 

次の文章は文部科学省の学習指導要領からの引用です。

 

理科

身近な動物や植物を探したり育てたりして,季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ,それらの活動や成長と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。

ア 動物の活動は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。

イ 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。

出典:文部科学省 学習指導要領「生きる力」第2章 各教科 第4節 理科

 

生活

身近な自然を観察したり,季節や地域の行事にかかわる活動を行ったりなどして,四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付き,自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできるようにする。

出典:文部科学省 学習指導要領第2章 各教科 第5節 生活

 

 

このように学習指導要領の中でも季節を感じることを求めており、季節を感じるということは豊かな情緒を育てたり、他の学習の土台にもなったりもします。

 

今はスマホで何でも調べられる時代で、子供たちも何かあれば直ぐにスマホやインターネットに頼ります。

 

情報に溢れる時代なので、知りたいことはすぐに知ることが出来ます。しかし、一時的に情報を入手しても記憶には残りにくいですし、知った気になってしまうだけです。だから実際に体験し感じることが大切です。

 

私は昔から好奇心が強かったので、外に出て活動することがとても好きな子どもでした。

好きあらば近所の公園に行き、モンシロチョウやアゲハ蝶を捕まえたり、雪山で底知れぬ体力でソリ滑りを繰り返していました。

春や秋の遠足の時には何かしらを袋に入れて持って帰ってきていましたが、花冠やどんぐりなんかはかわいいもので、蛇の皮やモグラの死骸なんかも持って帰ってきていました。

母がカバンを開けた時の衝撃は凄まじいものだったでしょう(^_^;)

本で調べたヨモギやつくしが食べられるという情報をもとに、見つけては取ってきて母に食べさせてくれと頼んでいました。(ヨモギはお団子にしたらおいしかったですが、つくしはおいしくなかったです・・・。)

子どもの時に夏のプールや冬のスキー・スケートなどさまざまな季節を感じられる活動に連れて行ってくれ、実際に体験して感じたことは今でもはっきりと覚えています。

母もきっといまだにモグラを思い出すでしょう

 

そういったこんな時にこんなことがあったなというエピーソードや季節の変化とともに、身の回りのさまざまなものが変化していることに気付けば、季節と生活とのかかわりへの興味がわくきっかけになると思います。

 

花鳥風月とはよくいったもので、その言葉の意味が歳を重ねるにつれてわかるようになりました。意識しないと見過ごしてしまいそうな毎日が、子どもたちとイベントをすることや、ふとどんぐりや落ち葉を持ってきたり雪で遊ぶ姿を見ることで日本ならではの四季の移り変わりをスタッフも感じることができています(^o^)/

投稿日:2023年02月06日(月)

みかづき発寒の活動風景

こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。

今日はみかづき発寒の活動風景をご紹介させていただきます!!

各活動に入る前にはスタッフからどのような活動をいつまで行うのか
ホワイトボードを用いて説明しています。
この説明があることで、なにをすることで終わりがあるのか、
その次にはどのような活動をするのかというスケジュールが見えるので、
先々を想定しながら活動に取り組むことが出来ています!

みんなこれからの活動にワクワク☆
前のめりになるほど活動に興味津々です!!
あまりにも姿勢が保てないときにはしっかりとスタッフから座って話を聴く仕掛けをしていきます!
活動にはスタッフも一緒に参加して楽しみを分かち合います!!

この活動は段ボールで空気砲を作成し、的当てゲームを楽しんでいる風景です!
一生懸命的当てをしているお友達を応援しながら、自分がやる番になった時にはどのようにすれば
良いのか考えてもいます!

思い通りの的に当てられた時には大歓声が沸き上がります!!

 

パソコンの時間ではプログラミングだけではなく、様々な内容に取り組んでいます!
タイピングをしたり、インターネットでの検索を練習したり、調べものをしたり。
今回の写真は「プログラミングで作成する際のキャラクターを自分たちで描いてみよう」と題し、
マウスやペン、図形を用いて、思い思いのキャラクターを作成しています!

個性あふれる作品がたくさん出来上がっています!

みかづき発寒では支援に連動性を持たせているため、完成した作品はそれでおしまいではなく、
その作品がプログラミンでどう動いていくのかなど、楽しみに連続性を持たせていることも特徴的です!

こちらは子どもたちが自由あそびの時につくったシューティングゲームです!
的当てから発展した難易度の高いゲームとなっています!
これは大人がクリアすることもとても難しいレベル!

こういった発想が子どもたちの想像力を膨らませることができます。
また、子どもたちがつくったコースで遊ぶことで、「一緒の空間を楽しむ」という関係構築にも繋がります。

 

みかづき発寒では、「みかづきチャレンジ」と称して、月ごとのチャレンジ項目を導入しています!
みかづき発寒から出された課題をクリアできるか!?
みかづきチャレンジは1項目1日1チャレンジとしているため、
子どもたちはみかづきチャレンジをクリアするために一生懸命練習をしたり、緊張感を持ってチャレンジに挑みます!
また、達成できた時には子どもたちの自己肯定感を高めることにも繋がります。
達成した子どもには「表彰状」をお渡ししています。
みんなの前で表彰されることは子どもたちにとってもとても嬉しい事です。
また、見ている子どもたちも、「次は自分が!!」という相乗効果が生まれます。

この表彰状は自分たちが達成してきた証として、子どもたちにとっても素敵な経験と財産になっています。

今日はみかづき発寒の活動風景をお届けしました!

これからも色んな活動風景をどんどんお見せしていきたいと思います!

 

放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原

投稿日:2023年01月31日(火)

みかづき発寒の1日

こんにちは。

放課後等デイサービス みかづき発寒の桑原です。

ここにきて冬将軍が到来したのか、毎朝雪かきに追われる日が続いております!
そんな雪かきも、通ってくれるお子さまの安全と笑顔を考えるとなんのその!

今日はみかづき発寒がどのようなスケジュールで1日を過ごしているのかをお伝えしていきます!

9:45~出勤

みかづき発寒の勤務は10:00からです!
今日もたくさんの笑顔を見ることが出来るワクワクを背に笑顔で出勤します!!

 

10:00~朝のミーティング

昨日の療育を振り返ります。昨日利用した全児童の振り返りをスタッフ全員で行います。
意図した支援がどのように効果があったのか、またその反応や行動がどういう意味をもってなされた行動なのかを紐解きながら、ディスカッションしていきます。
お子さまの素敵な面やもっと素敵に出来る面などを話し合い、次の利用時に統一したアプローチが出来るようにスタッフ内でも共有していきます!

また、週のスケジュール確認や、各スタッフの個別スケジュールなども確認していきます。
スタッフがどのような動きをするのか、予定があるのかを把握することで、「自分たちが今何が出来るのか・すべきなのか」を自発的に考えることが出来るようになります!

10:30~受け入れの準備、事業所内清掃

お子さまをお受入れするにあたり、ネームプレートやパソコン、学習課題を準備します!
お子さまが通ってきた段階で、しっかり準備がなされていることで、無駄な待機時間や活動の切り替え時において、手持無沙汰で注意を削ぐことがないようにとても大切にしている時間です。

また、事業所内をしっかりと清潔にすることで、お子さまたちが気持ちよく事業所を利用できる様、毎日の日課となっております!
併せて、おもちゃや机、テーブルなどの除菌も行い、感染予防対策もばっちりです!!

11:00~活動準備


みかづき発寒では日々の活動に小集団活動を取り入れております。
当日利用されるお子さまにとって、「どのような活動を盛り込むことが集団として、意味をなすのか」を考え、意図をもった活動準備をするための時間となります。
スタッフも実際にその活動を行い、スムーズにかつ有効的に療育を進めるためのリハーサルも行います!

12:00~休憩

「スタッフが疲れていては、療育は十分に展開されない。」
と名言の様な言葉ですが、みかづき発寒は出退勤や休憩時間は定刻通りとるようにしています。
スタッフが心地よく働くことで、ゆとりを持ってお子さまや保護者の方々と向き合うことが出来る様、スタッフの働く環境もとても大切にしているのが特徴です。
ヨガをするスタッフもいれば、ふと眠りにつくスタッフもいれば、筋トレをするスタッフがいるなど、
各々で好きな時間を過ごしてゆっくり休んでいます!

13:00~午後のミーティング(当日の流れの確認・留意点の確認等)


まもなくお子さまが通い始める前のミーティングになります。
活動のスケジュール確認から、一つ一つの活動でどういった意図をもって、当日利用されるお子さまのどういった面を特に注視していくのか、またどんな面でフォローアップしていくのか、最終確認を取っていきます。

我々、みかづき発寒のスタッフはこの準備段階に非常に重きを置いております。
準備を怠ってしまうと、その後の療育に大きく影響するため、ここまでの時間帯で出来うる準備は全て行っていくのです。

14:10~お迎え


いざ、お子さまをお迎えにいきます!
安全に乗降・送迎が出来る様、スタッフは常に意識を高く持ち、運転に向かいます!
お子さまたちから、「早くみかづきに行きたいよ~!!」と言ってくれることも多くあり、その言葉を糧に我々も安全運転でお子さまたちのお迎えにあがります!

15:00~療育開始


ここから本番です!!
※準備段階も我々からすると本番ですが・・・。
子どもたちが元気いっぱいに「こーんにーちはー!!」と玄関を入ってくる様子がスタッフに更に元気をくれます!
入念に話し合われた活動に沿って、まずは楽しく!!そして、お子さまたちにとっては有意義な時間になる様、準備に沿った活動を展開していきます!

たとえイレギュラーなことが起こっても大丈夫!
経験豊富なスタッフがその場に併せた柔軟な対応で、イレギュラーな事柄に対応していきます!
スタッフ間のコミュニケーションもとても大切にしているため、自分が対応できない場合はすぐに他スタッフへ引継ぎ、フォローをお願いします。
また、一人ひとりのスタッフが常にアンテナを張っているので、声掛けよりも先に何をすべきかを判断しながらフォローしていくことも多々あることが特徴です!

18:00~送り開始


楽しく活動を終えた後は、大切な保護者のもとへお送りする時間です。
帰宅の時間帯は遅いので、暗い中での送りとなります。
しっかりとお子さまたちの安全を第一とし、送りを開始します!
また次回、楽しく通うことが出来るよう、最後の最後まで気を抜かずにご自宅へお送りします!

18:45~記録・当日の振り返り


送迎に出ているスタッフ以外は、後片付けや記録整理となります。
みかづき発寒では「記録」も大切です。
自分たちが行ってきた療育をしっかりと言語化できなければ、支援が展開されたことがしっかりと証明されないと考えております。そのため、しっかりとお子さま一人ひとりの記録を各活動に沿って入力していきます。
この記録が次回以降の療育においての指針ともなっていきます。

帰ってきたあとは、特記事項の振り返りとなります。
すぐに共有しなければいけないことや、明日に向けての伝達事項の確認等を行います。

19:00~勤務終了


ここでスタッフの勤務は終了です。
残業はまずありません!
明日もスタッフが元気いっぱいに出勤できる様、自分たちの時間を大切に帰路につきます!

 

と、今日はみかづき発寒の一日の流れをお伝えさせて頂きました!
お子さまたちにとって、しっかりとした療育を展開することが出来る様、スタッフ一同で築き上げている放課後等デイサービスとなります!

利用してくださるお子さまも増えております。
また、新年度に向けて、新一年生のご相談もたくさんいただき、本当にありがとうございます。
利用希望の曜日に沿えない場合も出てきているため、お悩みの方がいらっしゃればお気軽にご連絡頂けますと幸いです。

今後とも、みかづき発寒をどうぞよろしくお願い致します。

放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原

 

投稿日:2023年01月27日(金)

言葉の発達に課題があるお子さんへの関わり方

みなさんこんにちは。

札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒です。

本日は以前お話した言葉の発達についての内容の続きからお話していこうと思います。

 

以前のブログでは言葉の発達は段階を踏んで進んでいくこと、その時期はおよその目安であり個人差があるため前後するということをお話しました。

 

今回は放課後等デイサービスにおいて言葉の発達に遅れがある、または遅れている可能性があるお子さんに関わっていく際に注意している点をお伝えしていきたいと思います。

 

1つはお子さんの会話意欲や周囲の環境に注目します。

 

この子は話すことが少ないから言葉が遅れているという捉え方が多いかと思いますが、お子さんが話したいという気持ちがあるのかどうかも大切です。たとえば、性格的に口数が少ないだとか、いつも一緒に過ごす人が話す機会が多く本人が話す時間が確保されていないなど語彙だけが問題ではない可能性も考えられるのです。実際に過ごしていく中でも、最初の印象と実際に話してみた時の言葉の出方が異なることがあります。本人の気持ちの面や環境面により言葉の出方が変動することがあるため話す機会を奪わないことと、話したい気持ちにすぐに気づけるように意識しながら接しています。

 

2つ目はお子さんの注意の向き方に注目します。

みなさんも声を掛けられていたけれどボーっとしていたり、何か別の考え事をしていて気づくことができなかったという経験があるのではないでしょうか?

これは話しかけてくれていた人に注意(関心)が向いていなかったために起こる現象です。利用されているお子さんの中にも、周囲の刺激(声や音・面白そうなもの)の中から選択して反応することが苦手なお子さんがいらっしゃいます。つまり、音としては聞こえているけれど、注意が向かないために右から左へ抜けてしまっているような状態なのです。この状態では日本語を聞く場面が多くても、そこに意識が向いていないため言葉と意味の理解につなげることが難しくなってしまいます。また、話しかけているのに返事できないのはお子さんが意味をわかっていないからだという誤解に繋がってしまうこともあり得ます。そのため話す人に注意が向いているか・他の刺激に注意が逸れてしまっていないかを確認しながら接しています。

 

今回は言語聴覚士がどこに注意を向けて接しているのかをお話させていただきました。ここで書いた内容については、皆様がお子さんと接する際にも活用できる考え方だと思いますのでふとした時に思い返していただければ幸いです。

 

放課後等デイサービスみかづき発寒

言語聴覚士 笠原 奏太

投稿日:2023年01月24日(火)

個別での関わり、集団での関わり

こんにちは!放課後等デイサービスみかづき発寒です。

 

今日は個別・集団での関りで私たちが意識しながら行っていることについてお話したいと思います。

 

発達障がいなどの特性を抱えるお子さんの中には集団の活動が苦手な子がたくさんいます。

 

お友達とうまく関わることができない子、先生の指示にそえずに指摘されることが多い子、活動ごとの切り替えがうまく出来ずに次の行動に移れない子、自分の気持ちの整理がうまくいかずに人や物にあたってしまう子など、たくさんの要因で集団に馴染めない子がたくさんいます。

 

しかし、人は生きていく上で、無人島で暮らさない限り、ある程度の集団と関わりながら生きていかなければなりません。

大人になって、会社に入るなどの社会生活になると一層求められるものは多くなります。

 

集団に馴染めない子どもたちに目を向けて、一人一人ととことん向き合ってどうやって成長させていくのかを考えることは、何百人という子どもがいる大きな集団の学校の中ではかなり難しいことではないかと思います。

そういった中で、しっかりとその子一人一人をすくい上げ向き合っていくのが、放課後等デイサービスの役割ではないかと私たちは考えています。

 

私たちの事業所は1日約10名の受け入れとなっており、午前中の時間はしっかりと個々の特性や支援の振り返りの時間としています。そのため、子どもたちの通所は午後からのみ受け入れています。通所がない時間は一人一人の子どもたちにどういった支援を行えるのかを考える時間として重要視しているのです。

 

みかづき発寒に来てくれている子どもたちは、一人ひとり素敵な長所(強み)もこれから向き合うべき課題も、どちらも抱えていることが多いです。

 

そんな子たちが大きくなった時にどんな大人になってほしいか、大人になって社会に出た時にたくさんの人の中でどうやって生活していくのかを考えながら支援方法を考え、関わるようにしています。

 

学校の中では集団にそえない中で注意を受けたり、失敗と捉えてしまうようなエピソードにより、苦手意識や負の経験となってしまっている子も多くみかけます。当事業所のお子さんの中にも時に、「学校は地獄だ」「学校でお友達ができない」と話している子を見かけます。しかしそれは、それぞれの場でできることとできないことがあることを示しており、学校がどのような場所で何ができて何ができないのかを知って、その特性も考慮しなくてはいけません。日々の療育の中で私たちは個別支援をどのように集団に落とし込んでいくか、ということを意識しながら関わりを行なっています。

 

どんな子にも長所と短所があります。

 

他の子と仲良く遊びたいけれども上手く言えない・誘えない・接し方が不適切になってしまうなどの表出の面での課題があるなど、それぞれ見るべき視点は異なります。

 

そういった子どもの長所はそのままに、短所とどう向き合い、不適切とされる言動を変容させていくのかを考え、個別支援での関わりを持っています。例えば、相手を傷つけたり不快にする言葉が聞かれた場合に、その時はどういった言葉を言えばいいのかを一つ一つその都度ポジティブな言葉に言い換えることを促していきます。

 

相手に対してどのような言葉を使うのがいいのか、どのような行動を取るのがいいのかを伝えて、その表出があった場合にその瞬間を逃さず、しっかりと褒める(認める)ことを意識しているため、支援者も常に気が抜けません。

 

そして、その子それぞれの特性や人と接する場面での得意なことと不得意なこと、その個性をどのように集団に落とし込んで成功体験にするかを考えています。みかづき発寒では小集団活動を1日の活動の中に組み込むようにしています。

 

その日その日によって、通所する子どもが違えばできることも全く違ってきます。1週間同じプログラムでの活動になることはありません。

 

個性が強く、それが相互に影響し合う子が多い日であれば、チームプレーが必要な活動(例えば風船バレーやサッカーなどの活動)のほかにも、個人の得点で勝敗がつく活動を取り入れてみたり、その結果でその子それぞれにどんな影響や変化をもたらしたいのかを明確に意図したうえで行います。

あるいは勝敗ではなく、個人得点を合わせ、みんなで協力して100点をとれたらご褒美(報酬)がもらえる!など、みんなで協力してなにかを達成することを目標とする場合もあります。

ある程度、慣れてきたらスモールステップを意識し、少しずつチームプレーを組み込み、少ない集団の中で他の人の意見を聞き入れたり、一緒に考えて協力し、相手のことを思いやることを少しずつ学んでもらいます。

集団での活動では、みんなで行う活動が『楽しかった!』『うれしかった!』をいかに積み重ねられるかが重要です。苦手意識や負のインプットをできるだけ払拭し、自分が集団の中でも上手くできたという成功体験をさせることをみかづきの集団での活動の目的としています。

みかづきに来てくれているお子さんも少しずつですが変化が見えてきている子がたくさんいます。きちんと向き合えば良い変容を見せてくれる子たちが多いです。

 

最初は集団の活動の中で、自己表出が苦手だった子が、今では自分がやりたい活動にしっかりと手を上げて自己表出をしてくれるようになっています。

 

そういった、学校の中ではできて当たり前で見逃されがちなことを、それぞれの子に合わせて個別でしっかりと一つ一つ拾い上げて認めてあげ、集団のなかでも自分に自信を持つことをみかづき発寒では大事にしてこれからも活動していきます。

投稿日:2023年01月23日(月)

考えることが多い集団活動

みなさんこんにちは。札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒の笠原です。

本日は普段何気なく行っている集団活動と集団活動が苦手なお子さんへのみかづきの接し方についてお話したいと思います。

 

みかづき発寒で行なっている集団での活動を改めて振り返ってみると、さまざまな働きかけが必要であると知ることができます。

大きく分けると以下のようになります。

①何か始まろうとしていることに気づくこと

②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加すること

③活動のルールに沿って参加し続けること

④活動の締めくくりまでやりきること

 

①何か始まろうとしていることに気づくことが苦手な場合、自分以外の人たちが誰かの周囲に集まり始めている状況や、さっきまで騒がしかった空間が静まり返っている状況にあったとしてもそのまま自分がしている活動を続けてしまったり、移動に遅れてしまったりといったことが起こります。

 

②気づいたうえで必要性や場の流れに気づきその活動に参加することが苦手な場合、みんなで同じ活動をするんだということに気持ちが向かず自分がやりたいことだけを続けてしまうといったことが起こります。

 

③活動のルールに沿って参加し続ける事が苦手な場合、自分に不都合な展開や面白くない展開になった時やその活動に飽きてしまった時に活動自体を放棄してしまったり、早く活動を終わらせるためにわざと崩壊する行動をとってしまうということが起こります。

 

④活動の締めくくりまでやりきる事が苦手な場合、活動の片付けに参加しないで誰かにまかせっきりでその後も過ごしてしまったり、勝負事で既に結果がわかっているからと結果発表を待たずに活動を抜けて自由な行動に移ってしまうということが起こります。

 

色々な刺激に注意が逸れやすいお子さんや、特定の物事から別の物事への切り替えが苦手なお子さんであったり、自分以外の人の立場に立って物事を考えることが苦手なお子さんにとっては上記が必要とされる集団活動がとても難しいものとなります。

 

このような特性を持つお子さんに対してみかづきでは、事前にスケジュールを説明することで見通しをつけやすくする、残り時間を赤い部分の面積で把握できるタイマーを設置することで視覚的にも聴覚的にも切り替えのタイミングをわかりやすくする、遊びの時間にはルールを全体に向け明確にしたうえで開始し、ルールから逸脱した行動をした場合の対応も伝えてから始める、気持ちの理解プリントを用いてスタッフと一緒に場面ごとに登場人物の気持ちを想像してみるといった活動を行っています。

 

みかづきでは集団活動が苦手なお子さんに対して集団から排除するのではなく、どのような準備や働きかけがあればみんなで楽しむことができるのかをスタッフ間で議論しながら日々を過ごしています。今後、そのような小集団活動を知ってもらうためにご紹介していきますね。

 

 

投稿日:2023年01月22日(日)

療育における大切なこと

こんにちは。

みかづき発寒の桑原です。
今日は療育において、なにが大切かということを少しだけお話したいと思います。

そもそも療育(発達支援)とは何かということを考えてみましょう。
「療育」で調べてみると、

障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすること

と定義されております。
その通りですね。
でもこれではまだ抽象的すぎるので、少しだけ具体的にかみ砕いていきましょう。

我々支援者側は、子どもたちの成長・発達を感じる喜びや、生きにくさを支えることの大切さを実感することが多くあります。
そして支援者は様々な思いを持って、お子さまと接しています。

みかづき発寒のスタッフたちが大切にしていること・大切なことをいくつか紹介します。

 

①まずは楽しませる

基本中の基本ですね。
お子さまが通う場所が苦痛であっては、行き渋りが起こってしまいます。また、来ることが出来ても、前向きになれる場所と感じなければ、支援者の意図した支援が十分に展開されなくなってしまいます。

そのためには、しっかりとお子さまが「また行きたい、早く行きたい!!」という気持ちを持ってもらえるかが大切です。
そして、そういった思いをもってくれることで、たくさんの笑顔や表情を見ることができ、”次はどんなことをしてみよう”とか”もっとこうしたら面白くなるのではないか”というスタッフの前向きなモチベーションにも繋がっていきます。
結果的にそれらがお子さまを更に知るためのきっかけになったり、支援に深みを持たせることが可能となります。

お子さまが「楽しい」と思うようになるとスタッフに対する信頼感が強くなるだけではなく、「認めれる場所」という認知・思考となり、活動や物事に前向きに挑戦する力が養われます。

 

②正の感情も負の感情も受け止める

お子さまは抱えている特性により、生きづらさや他人との違いによる葛藤を受ける機会があります。
そういった負の感情を打ち明けられる場所があるかどうかということは、お子さまにとってご自宅以外でも安心できるヨリドコロになります。

心の拠り所があると、お子さまは自分の価値を認めてくれる場への安心感をもち、自己肯定感を保つ・向上することにも繋がっていきます。
また、失敗しても大丈夫と思えて初めて、挑戦することへの苦手意識が払しょくされ、挑戦する気持ちを養うことが出来ます。

当然、負の感情だけではなく、楽しい・嬉しいなどといった正の感情を解放できる空間にする必要もあります。
「自分たちが出来ることや困っていることを人に伝えても良いんだ。」、「どういう風に伝えたら伝わるんだろう」という気持ちを持ち、考え、行動・言動に移すことでお子さまたちがこれから自立した生活が出来るようになるための方法を考える時間になっていきます。

大人であっても自分に自信を持つことはとても難しいことです。

 

③自信をつけることができる

自分に自信を持つためには①も②も大切ですし、「やってみたら出来た!」という小さな成功体験を積むことが必要になります。
そういった体験をすることで、「もう少し難しい課題にチャレンジしてみよう、自分ならできるかもしれない」という気持ちが芽生えてきます。

心理学では「最近接発達領域」という言葉があります。
自分一人でクリアできる課題、大人がちょっと手を貸すことでクリアできる課題、自分にとってはクリアできそうもない課題があると、大人がちょっと手を貸すことでクリアできる課題に取り組むことが、お子さまの成長に最も効果があると言われております。

支援者側がしっかりとお子さまを把握し、特性を理解し、課題の難易度を設定することで、達成できる課題を提示し、それをクリアすることで適切なタイミングで成功体験を積むことが出来ます。
そうすることで、自分自身に自信を持つことが出来るようになるのです。

みかづき発寒では、日々の関わりに対して、かなり「意図」することを心がけています。
お子さまの変化や反応をしっかりとキャッチし、なぜそのような関わりをしたのかということを言語化しながら、お子さまにとって適切な療育とはなにかを考え、過ごしています。

みかづきブログでは日々の活動の様子だけではなく、スタッフが抱いている想いや考え、時にはためになるお話も綴っていきたいと思います。
楽しみにしていてくださいね。

では、また。

投稿日:2023年01月20日(金)