カテゴリー: お知らせ

おもちゃを選択するときにスタッフが考えていること٩( ᐛ )و

こんにちは。今回はみかづき発寒にあるおもちゃについて、なぜそれを選んだのかをご紹介させていただきます。
時折、通所した際に楽しかったおもちゃとして自宅でおねだりして、ご家庭に導入されるケースもあるのですが、通所することのモチベーションにつながっていたおもちゃが手に入ってしまったことで、通所意欲が低下したり、一定の支援や配慮がある中で楽しめていた段階で、家庭では楽しめずネガティブな印象を持ってしまったということもありますので、ぜひお子さんからそのような話があがった際にはお気軽にご相談くださいね。

 

ではさっそく一つ目のおもちゃです!!

 

 

まずは言わずと知れた、『けん玉』です。
膝のクッションが大切であったりと、意外にも全身を使います。そして全身を使えるようになると、上達スピードが速くなります。体の軸や重心をイメージする必要もあるため、体幹を鍛えるのにも効果的!?

また、集中して一人でも取り組める遊びとなるため、適切な発散方法として、とても有効な【暇つぶし】ができます。

 

 

 

 

2つ目は…ジャジャン!

 


『パープレクサス』です。7つ揃えると願いが叶うボールに似た見た目のおもちゃです。中にある銀色の玉を傾けながら、立体迷路をクリアするものです。

空間把握能力をはじめ、重力が働く向きや球体の軸を考える必要があり、イメージ通りに手を小さく動かすなど繊細なコントロールも重要であるため、多くの感覚的な刺激を与えてくれます。

上手になってくると、水晶玉で占いをしていかのごとくなめらかな動きでかっこいい!

 

 

 

 

3つ目は…シャキーン!

 


『ドブル』です。どの絵札にも必ず同じマークが一つだけあるように作られており、その絵をコールしていくゲームです。

例えば、🕶を「ハンター」とか「タモリさん」と自分なりの表現でも他者に伝わればOKとしています。

情報処理の能力向上、発語機会の確保、比喩表現の幅を広げるなどに役立つと考えています。

固有名詞(ピカチュウやドラえもんなど)がない方が効果的だと思うので、みかづき発寒ではオリジナルをおすすめしています。

 

 

 

つづきましては…ピコーン!

 


『スピードカップス』です。絵札の縦横を判別し、カップをその色の順序で並べる、または重ねるおもちゃです。

視覚からの情報処理の向上、絵札を見て手元のカップを揃えるまでのワーキングメモリの強化につながると考えています。
「チン」と鳴らすことも楽しむエッセンスです。

 

 

 

そして、最後は…ダカ・ダカ・ダン!!

 


『クラスク』です。こちらは磁石と黄色の球を使った、エアホッケーのようなおもちゃです。

ゴールを決めること、自分のゴールに落ちないこと、白い磁石が自分にくっつかないように操作するなど、複数の情報処理やマルチタスクの要素がふんだんに盛り込まれています。

勝ち負けがはっきりする遊びでもあるため、そのような経験を楽しみながら積み重ねられるのも魅力の一つ。

清田・発寒ともにとても人気の高いおもちゃです。

 

 

 

このように、みかづき発寒ではおもちゃにも、子どもたちにどのような成長や経験を積んでほしいのかを明確に意図して導入しています。もちろん、大前提は大人も含めみんなで楽しく遊ぶことです。置いておくだけで子どもたちが自発的に遊ぶことも大切ですが、せっかくなら楽しみながらも成長できるきっかけがあった方がお得なはず٩( ᐛ )و

 

クラスクの勝負の前には一礼して相手を敬ったり、スピードカップスの並べ方の向きは左からでも右からでも順序が合っていればOKにしたりと、子どもたちの特性にあったルールや承認ポイントをスタッフ間で共有しています。

 

ぜひ、保護者の皆様はもちろんのこと、学校の先生や相談室、他事業所のみなさんも、お越しいただいた際にはぜひ、みかづき発寒の楽しみ方に触れていってほしいと思います。たくさんの方との出会いとつながりがありますことを楽しみにしております。お気軽にお越しくださいね♪( ´▽`)

投稿日:2023年02月17日(金)

みかづき発寒の療育準備 大公開!!

みなさんこんにちは。

札幌市西区にある放課後等デイサービスみかづき発寒の笠原です。

今日はみかづき発寒で過ごすお子さんの1日のスケジュールや活動内容がどのように決められているのかを紹介しようと思います。

みかづき発寒では各スタッフに日毎に役割分担が割り振られており、その中で「司会」を担当するスタッフが1日の流れの基盤を考えます。具体的には1日のスケジュール・小集団活動の内容・パソコンの時間の内容を決めています。

 

スケジュールの設定の進め方

各活動の順番や時間配分を利用するお子さんの到着時刻と照らし合わせながら決めていきます。

例えばおやつは全員集合してから食べるように設定するのか、それとも到着した人から食べるのかという点でも思考を巡らせて決めています。まだ利用期間が短いお子さんがいる場合はお友達とお話できる場を設けるという点で同じにする場合もありますし、学習の時間に行う勉強量が多いお子さんがいる場合には到着した時間ごとにおやつの時間にする場合もあります。

その他にも様々な部分に思考を張り巡らせて1日のスケジュールを決めています。

 

小集団活動の決め方

みかづきではイベント週間でない限り、1週間全く同じ活動を行うことはありません。

曜日によって運動が好きなお子さんが集まっている曜日や、謎解きやクイズなど頭を使った活動が好きなお子さんが集まっている曜日などその日のお子さんの特性に合わせて活動の内容や難易度を変えています。

 

 

上の写真は実際にスタッフが小集団活動を実践している場面です。

小集団活動は司会が内容を説明した後に、難易度設定や危険な部分はないかの確認のためスタッフ全員で実践することが多いです。

脳内で考えたことを利用するお子さんにやらせて終わりではなく、実際に自分たちも参加者側になることでルールの穴や疑問点に気づく事も多く、この時間は特に大切にしています。

 

パソコンの時間の決め方

毎日タイピング練習とscratchを行っているのですが、scratchで作る作品の内容は司会が決めています。

自分でブロックを組み合わせて作品を作り、動作確認したうえでどこまでお子さんたちに作ってもらうか・今日利用するお子さんの習熟度ではどのレベルが適しているのか等を考えて最終的に行う内容を決めています。

最近では、利用期間が長くscratchの仕様に慣れてきたお子さんもいるのでそのお子さんにスタッフの代わりに説明してもらう場を設けることで成功体験へ繋げることもあります。

 

最後に

これ以上は長くなってしまうため今回はここまでとさせていただきます。

ミーティングの時間の使い方や、実際に作成したscratch作品の詳細等お伝えしたい内容はまだまだありますので、また次回のブログにて紹介させていただきます。

投稿日:2023年02月16日(木)

感覚統合とは

みかづき発寒の桑原です。

今日は感覚統合についてお話させていただきます。
おそらく、「感覚統合」という言葉自体、あまり聞きなれない言葉でもあるかと思います。
イメージがつくように説明が出来ればと思います。

”感覚統合とは”

米国の作業療法士のAyresが
「あらゆる感覚情報が1つにまとまって整理すること」と報告し、
この理論は作業療法士が行うSI療法の実践指針となっています。

 

感覚には様々な種類があり、

〈自覚しやすい感覚〉触覚、聴覚、視覚、嗅覚、味覚

〈自覚しにくい感覚〉前庭感覚、固有受容覚

※前庭(バランスやスピード)、固有(筋肉や関節を使用)があります。

 

この7つの感覚を上手に統合されることで、

〇自分の身体をイメージできて把握できる

〇適切な動きや行動ができる

〇道具を使うことができる

〇モノに合わせた動きができる

〇コミュニケーションが取れる

これらの動作の獲得が出来るようになると言われています。

 

実は・・・

 

この感覚というのは、
赤ちゃんの頃から7つの感覚は携わっているが、
それらをうまく活用し正しく統合することはできないとされています。

 

たとえば・・・

口に入れて「食べられるもの」「食べられないもの」を仕分けるように、学習と発達が経験により行われていくのです。

 

つまり・・・

初めは寝たきりだが、寝返りからハイハイを覚えて移動し、掴まりながら、座ったり立ったりすることが出来る様になっていきます
これも道具を利用したり、遊びを通して学んでいくのです。

 

ということは・・・

「多くの時間や道具を利用しながら学習し、発達し、成長していく。」ということができます。

 

感覚統合の獲得

感覚統合の獲得には4つの段階から成り立つとされています。

 

…第1段階:基本的な感覚系の統合
      基本的な感覚とは「触覚」「前庭覚」「固有受容覚」の3つから構成される。

 

…第2段階:感覚と運動の統合能力の獲得

      眼球運動のコントロールが上手くなり、利き手が発達し、
      身体ボディイメージの全体像と部位の認識、色々な部位の協調使用を行う
      能力が伸び、身体をうまく使えるようになる。

 

…第3段階:知覚運動の協応

      視覚・聴覚の識別能力が伸び、話す・聞くなどの言語能力が発達し、
      視覚と身体運動の連携が上手くなり、
      様々な知覚運動が協応して目的を持った行動を取る。

 

…第4段階:学習・運動能力の獲得

      自信や自尊心が芽生え注意力の調整など自身を
      セルフコントロールする能力が伸び複雑な運動や秩序が取れた行動をするようになる。

 

 

具体的な関わり

 

じっとできない、椅子をガタガタする等

〇なぜ

バランス感覚や筋肉や関節運動に対する感覚が足りず、大きな振動(強い刺激)を入れることで「心地よい」と

感じています。

〇リハビリテーション

トランポリンやハンモック、ブランコなど大きな揺れを感じながら前庭覚や固有受容覚へ刺激を入れていきます。

〇家では

食卓の椅子をバランスボールに変える、回転いすに座らせて回す、布団の上でゴロゴロ回転するなどが有効です。

 

友達を強くたたいたり、押したりする

〇なぜ

3つの感覚すべてが足りないため力加減ができない状況です。

〇リハビリテーション

相撲ごっこや木登り、走る/止まるを繰り返す、だるまさんがころんだ、ツイスターなど身体を動かす。

〇家では

筋肉や関節の感覚を動かす活動を取り入れてみる。

 

特定の肌触りの服に執着する

〇なぜ

「触覚」の感覚が足りていない状態です。

〇リハビリテーション

子供が「心地よい」とされるスポンジやブラシを手掌や足底へ撫でる、砂遊びや水遊びなどの環境活用。

〇家では

食器洗い(スポンジや水の使用)、スライムなどが取り入れてみてください。

 

今日は「感覚統合」についてお話をさせていただきました。
少しでも読んでくださっている方のためになれば嬉しく思います。

放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原

投稿日:2023年02月14日(火)

マインクラフトを使ったコミュニケーションスキルの獲得

札幌市西区にある放課後等デイサービス みかづき発寒では、ICTを活用した療育を主軸に様々な活動を取り入れています。
中でも、子どもたちに大人気なのが、マインクラフト(Minecraft)です!!

 

このソフトは黙々と冒険したり、コンピュータ内にあるレゴブロックのようなイメージで好きな造形を楽しむことができるのですが、とても自由度の高いものです。そして、みかづき発寒ではこのソフトを複数名でやることで、そこにコミュニケーションや共感性を養うことの要素をプラスさせています。

 

自由度が高いからこそ、複数名でプレイしていると、誰かが作ったものを壊してしまったり、目的と異なる動きや操作をすることで、他の人に迷惑がかかるなどのエピソードやトラブルが発生したりもします。

 

あるお子さんはタイピングを練習した成果を駆使して、他児にチャットで文字を入力して意思を伝えたり、上手に気持ちを言語化できるようになったお子さんは、一緒にプレイしているお友達のところに行って、「一緒に〜しない?」、「それはちょっと嫌だから、今度からやめてもらえない?」などのコミュニケーションが発生しています。もちろんそれでもトラブルになることはあるのですが、その際はしっかりと支援者がどのようにすると解決に向かうのかを提示したり、一緒に考えたりして、その子の育ちにつなげています。

 

他にもコマンドと呼ばれる、コンピュータに直接命令してルールや設定値(攻撃力や移動スピードなど)を変更するプログラミングの要素や、レッドストーンと呼ばれる回路を繋いでいく思考を身につけることができるような要素など盛りだくさん。
何より、「学んでいる」という感覚がないので、子どもたちは楽しみや目的のために、他児と協力する方法を考えたり、自分が知らないことを他児に教えてもらうためにはどのような振る舞いをしたら良いかと、自発的に考えていきます。

 

Scratch(スクラッチ)のように、マインクラフト内でもブロックを組む形式のプログラミングも行えるのですが、今はパソコンの後半の時間に『自由時間』を設定し、子どもたちがそれぞれ一緒に遊びたいお友達を誘うなどして過ごしてもらっています。

 

保護者の皆様には、ただゲームをやらせているということではなく、しっかりと支援者の見立てやその効果を考えながら提供していることを見学や契約の際にお伝えさせてもらっています。もし、ご興味をお持ちいただいたり、実際に体験させてから考えたいというご家庭がありましたら、お気軽にご相談くださいね。

 

 

 

投稿日:2023年02月12日(日)

大人みかづきチャレンジ✨

みかづき発寒では、毎月ちがう項目で「みかづきチャレンジ」というものを行っています!

それぞれの項目で、1日1回挑戦することができ、成功すれば表彰状がもらえます(^^♪

 

さて、今月のみかづきチャレンジの項目はこちら!

 

普段は通っている児童さんたちに挑戦してもらう内容となっておりますが、今回はみかづき発寒の大人にも挑戦してもらいました!

挑戦する項目は〝クッション足のせ半回転″!!

 

まずは、体の柔軟性には全く自信のないかなたさん!

 

はい、失敗しました。( ´∀` )

 

 

続いて、ヘルニアの手術以降、腰に爆弾を抱えているかずやさん!

 

腰の痛みとともに撃沈しました。( ´∀` )

 

 

続いて、体の柔軟性は自信のあるみきさん!

見事成功させ、余裕のポーズです!

 

スポーツは得意なひでさん!

正確なボディーイメージで成功させました!

 

通ってもらえる児童さんが楽しみながら色々な挑戦を行ってもらえるような企画を考えています!

ぜひ一度見学に来てみてください(^-^)

投稿日:2023年02月10日(金)

発達障害に関するお話-ソーシャルワーカーの立場から-

みなさん、こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。

今日は、発達障害に関するお話をソーシャルワーカーの立場で少しだけお話させて頂きたいと思います。
みなさんで、発達特性の理解を深め、より良い関わりを学ぶ機会を創ることが出来ればと考えております。
細々と長く続けていけたらと思います。

まずは、「発達障害」と耳にすることはあるかと思いますが、「発達障害」とは何を指すのかです。

発達障害における診断とは

おおきくわけると

・自閉症スペクトラム

・ADHD(注意欠如多動症)

・LD(限局性学習障害)

の3つが挙げられます。
各診断の細かなお話は改めてさせて頂きます。

 

※さらに詳しく!!

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

 

では、続いて「発達(development)とはなにか」です。

発達とは

・出来ないことが出来るようになること

・心身共に成長すること

・健やかに成長すること

 

※さらに詳しく!!

子どもの発達は、子どもが自らの経験を基にして、周囲の環境に働きかけ、環境との相互作用を通じ、豊かな心情、意欲、態度を身につけ、新たな能力を獲得する過程であるが、身体的発達、情緒的発達、知的発達や社会性の発達などの子どもの成長における様々な側面は、相互に関連を有しながら総合的に発達する。

次に「発達障害」についてです。

発達障害とは

「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」とされています。
つまり、上記があることにより、「その子らしさや内在する力が出にくくなっている状態」

ということができます。

 

お子さまが発達障害の状態にあると、次のようなことが起こりやすくなります。

生活障害

・関係のつくりにくさ

・様々な特性による日常生活動作の獲得の難しさ

・「経験」の積み重ねの難しさ、失敗の積み重ね

 

障がいがあるが故にこういった経験をする場面が多くなってしまい、
「生きにくさ」を感じる機会が多くなってしまいます。
そのため、自己肯定感の低下や挑戦しようとする意欲の低下を招いてしまう可能性が高くなってしまいます。
また、お子さま自身が不安やストレスを抱えやすい環境となってしまうため、お子さまを取り巻く環境を整えていく必要があります。

 

次回は、その特性において「どういった関わりを持っていくべきか」をお伝えさせて頂きます。

では、また。

投稿日:2023年02月10日(金)

放課後等デイサービスの役割について思うこと

障がい児通所サービス(児童発達支援、放課後等デイサービス)は全国的に数を増していき、札幌市はその中でもとても事業所数の多い都市として知られています。

 

自治体によっては、これ以上増えすぎないように新規開設を制限したりしている場合もあるようです。
障がいや介護保険の領域では、3年に1度 報酬改定と呼ばれる運営に大きな影響があるイベントがあります。
放課後等デイサービスであれば、どのような人員基準が評価されるかや、サービスの質の担保をするための運営に関する要件などが変更となるため、事業者はそれに適した変化を柔軟にしていかなくてはいけません。

 

昨今はお子さんを「預かる」という概念よりも、より一人ひとりの発達課題に合わせた専門的なアプローチを評価するような風向きに変化しています。つまり、数が増えていくのと同時にサービスの質にばらつきがあった状態を徐々に基準を高めることで、その質を高い水準で均一化しようとの国からの働きかけであると考えています。

 

みかづき発寒ではICTを活用(プログラミング等)した活動を療育の主軸としながらも、塾のような形式ではなく、あくまでもそれぞれのお子さんの成長を支えるためのアプローチに変換していくことに専門性を持っていると自覚しています。

 

そのため、楽しく過ごすことはもちろんですが、これからの成長や自立を考えた時にどうしても、子どもたちの特性や困難さと向き合っていかなくてはいけない瞬間が訪れます。それは時に支援者としてもしんどさや悩みを抱えることにもなります。だからこそ、私たちは日々の活動や子どもたちの関わりをより多くの視点から振り返り、見つめ直していくことを習慣としていかなくてはいけません。

 

風通しの良い組織とするために、私たちはできる限り地域とのつながりを大切にして、事業所の存在意義や活動の理解を得てもらうための積極的な働きかけをしていきたいと考えています。地域を対象として研修会や、保護者と一緒に悩んだり、関わり方を伝達する機会、学校や医療機関などとのカンファレンス(会議)の設定など、やれることはたくさんあるはずです。

 

私たちが行なった支援の成果や結果が出るのは、すぐに見えてくるものではなく、子どもたちが成長して大人になった時、あるいはもしかすると高齢になるまでわからないこともあるかもしれません。それでも一人ひとりが『みかづき発寒』の事業所の前を通った時に、肯定的な思いを持って、関わり合った大人のことをふと思い浮かべてもらえる場所であり続けられたら嬉しいなと思っています。

 

ご家庭での時間、学校での時間、習い事の時間などなど、子どもたちを取り巻く環境としては、私たちの関われる時間はそれほど長くはないかもしれません。それでも、子どもたちの中に何らかの学びや生きやすさにつながる支援を全力でしていきたいと考えております。

これから年度が変わる時期を見越して、子どもの環境を変えることを検討していたり、他事業所で年齢層に相違がでてきたりしているご家庭がございましたら、お気軽にご相談ください。その子の発達段階や年齢に合わせてデイサービスを検討していけることも、『契約』によりサービスを受けることのできる大きな『権利』であると認識しております。ご相談お待ちしております。

投稿日:2023年02月09日(木)

支援者(ひでさん)の子育ての実態が明らかに!!

こんにちは、管理者の小林(ひでさん)です。

今日はちょっとだけ、仕事から離れた私の様子をお伝えしたいと思います。

子どもと関わる仕事をしていると、その道のプロフェッショナルとして大層立派な子育てをしているのだろうと思われる機会も少なくないのですが…

 

「それってあなたの感想ですよね?」(byひろゆき)

 

ってな具合に、うまくできていないことの方が多いのでは?と感じているのであります。

 

私には3人の子ども(全員男)がおり、日々ケンカやよくわからない優位に立っていることを実感するための主張が繰り返されています。(「ゴリラだな」とか、 瓶ビールの王冠を取り合うとか) どうにも子どもというのは単純に人数が増えると負担が足し算される訳ではなく、時に想像を超える相乗効果を発揮するようですね^^; もちろん喜びや笑いにも同じことが言えますが。

 

仕事ではスタッフにも意図した支援を行うように伝えたりしている訳ですが、それぞれの子の反応を見て適切な関わりを持とうとするアンテナも、いざ家庭に戻ると感情に流された関わりをしてしまったり、疲れから関わる時間そのものを十分にとれないなど機能しないときもあります。そんな時、他のご家庭のお子さんをちゃんとみることができていれば、自分の子どもはみられなくても仕方ない訳ではないと振り返り、自分に言い聞かせるのですが、それがなんとも難しいですよね。

 

大切なことは保護者であるからこそできることを知り、思い切ってお任せできる場所をつくり、子ども自身が育つ力を信じることであるのかなと思います。(気のせいかもしれませんが「どうでもいいが、もっと育児をしろ」との声も聞こえてきています)

 

学校や買い物に出かけた時に会った他の子のあのご両親も、涼しい顔をして大変な思いをしていたりするのです。家庭の外で見せる表情と家庭内での振る舞いが違っているのも割と普通のことなのかもしれないですね。そう考えると、時には息抜きや肩の力を抜いて過ごす日が保護者の皆様にあっても良いはず。みかづき発寒がそんな安心して育ちをお任せしてもらえる場所になったら嬉しいです。

 

あとは、このブログがある人の目に触れる前に、しっかりと育児をはじめ家庭のこともやるだけです。積み立てる実績づくりが苦手な一父親のぼやきでしたが、いつか大層立派な子育て日記をお届けできるように私も日々を大切していこうと思います。

 

では、また

 

 

 

 

 

 

投稿日:2023年02月07日(火)

季節のイベント

先日23日は節分の日でしたね(^^♪

みかづき発寒でも豆まきという名のお菓子まきで子どもたちの「鬼は外、福はウチ」という元気な声できっと鬼も一目散に逃げていったことでしょう!

 

 

みんなで揃って黙々とおやつの時間にロールケーキを恵方巻きに見立てて食べましたが、そもそも恵方巻きとは、節分にその年の良い方角とされる恵方を向いて食べる巻き寿司のことをいいます。

 

福を巻き込むという意味を込めた巻き寿司のため、七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましいとされています。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるとか。

 

福やご縁を巻き込み、1年の幸せや願いが叶うよう食べるため、縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切らず丸ごと食べると良いとされています。

 

みかづき発寒ではこういった季節ごとのイベントを大切にするようにしています。

 

次の文章は文部科学省の学習指導要領からの引用です。

 

理科

身近な動物や植物を探したり育てたりして,季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ,それらの活動や成長と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。

ア 動物の活動は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。

イ 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。

出典:文部科学省 学習指導要領「生きる力」第2章 各教科 第4節 理科

 

生活

身近な自然を観察したり,季節や地域の行事にかかわる活動を行ったりなどして,四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付き,自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできるようにする。

出典:文部科学省 学習指導要領第2章 各教科 第5節 生活

 

 

このように学習指導要領の中でも季節を感じることを求めており、季節を感じるということは豊かな情緒を育てたり、他の学習の土台にもなったりもします。

 

今はスマホで何でも調べられる時代で、子供たちも何かあれば直ぐにスマホやインターネットに頼ります。

 

情報に溢れる時代なので、知りたいことはすぐに知ることが出来ます。しかし、一時的に情報を入手しても記憶には残りにくいですし、知った気になってしまうだけです。だから実際に体験し感じることが大切です。

 

私は昔から好奇心が強かったので、外に出て活動することがとても好きな子どもでした。

好きあらば近所の公園に行き、モンシロチョウやアゲハ蝶を捕まえたり、雪山で底知れぬ体力でソリ滑りを繰り返していました。

春や秋の遠足の時には何かしらを袋に入れて持って帰ってきていましたが、花冠やどんぐりなんかはかわいいもので、蛇の皮やモグラの死骸なんかも持って帰ってきていました。

母がカバンを開けた時の衝撃は凄まじいものだったでしょう(^_^;)

本で調べたヨモギやつくしが食べられるという情報をもとに、見つけては取ってきて母に食べさせてくれと頼んでいました。(ヨモギはお団子にしたらおいしかったですが、つくしはおいしくなかったです・・・。)

子どもの時に夏のプールや冬のスキー・スケートなどさまざまな季節を感じられる活動に連れて行ってくれ、実際に体験して感じたことは今でもはっきりと覚えています。

母もきっといまだにモグラを思い出すでしょう

 

そういったこんな時にこんなことがあったなというエピーソードや季節の変化とともに、身の回りのさまざまなものが変化していることに気付けば、季節と生活とのかかわりへの興味がわくきっかけになると思います。

 

花鳥風月とはよくいったもので、その言葉の意味が歳を重ねるにつれてわかるようになりました。意識しないと見過ごしてしまいそうな毎日が、子どもたちとイベントをすることや、ふとどんぐりや落ち葉を持ってきたり雪で遊ぶ姿を見ることで日本ならではの四季の移り変わりをスタッフも感じることができています(^o^)/

投稿日:2023年02月06日(月)

みかづき発寒の活動風景

こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。

今日はみかづき発寒の活動風景をご紹介させていただきます!!

各活動に入る前にはスタッフからどのような活動をいつまで行うのか
ホワイトボードを用いて説明しています。
この説明があることで、なにをすることで終わりがあるのか、
その次にはどのような活動をするのかというスケジュールが見えるので、
先々を想定しながら活動に取り組むことが出来ています!

みんなこれからの活動にワクワク☆
前のめりになるほど活動に興味津々です!!
あまりにも姿勢が保てないときにはしっかりとスタッフから座って話を聴く仕掛けをしていきます!
活動にはスタッフも一緒に参加して楽しみを分かち合います!!

この活動は段ボールで空気砲を作成し、的当てゲームを楽しんでいる風景です!
一生懸命的当てをしているお友達を応援しながら、自分がやる番になった時にはどのようにすれば
良いのか考えてもいます!

思い通りの的に当てられた時には大歓声が沸き上がります!!

 

パソコンの時間ではプログラミングだけではなく、様々な内容に取り組んでいます!
タイピングをしたり、インターネットでの検索を練習したり、調べものをしたり。
今回の写真は「プログラミングで作成する際のキャラクターを自分たちで描いてみよう」と題し、
マウスやペン、図形を用いて、思い思いのキャラクターを作成しています!

個性あふれる作品がたくさん出来上がっています!

みかづき発寒では支援に連動性を持たせているため、完成した作品はそれでおしまいではなく、
その作品がプログラミンでどう動いていくのかなど、楽しみに連続性を持たせていることも特徴的です!

こちらは子どもたちが自由あそびの時につくったシューティングゲームです!
的当てから発展した難易度の高いゲームとなっています!
これは大人がクリアすることもとても難しいレベル!

こういった発想が子どもたちの想像力を膨らませることができます。
また、子どもたちがつくったコースで遊ぶことで、「一緒の空間を楽しむ」という関係構築にも繋がります。

 

みかづき発寒では、「みかづきチャレンジ」と称して、月ごとのチャレンジ項目を導入しています!
みかづき発寒から出された課題をクリアできるか!?
みかづきチャレンジは1項目1日1チャレンジとしているため、
子どもたちはみかづきチャレンジをクリアするために一生懸命練習をしたり、緊張感を持ってチャレンジに挑みます!
また、達成できた時には子どもたちの自己肯定感を高めることにも繋がります。
達成した子どもには「表彰状」をお渡ししています。
みんなの前で表彰されることは子どもたちにとってもとても嬉しい事です。
また、見ている子どもたちも、「次は自分が!!」という相乗効果が生まれます。

この表彰状は自分たちが達成してきた証として、子どもたちにとっても素敵な経験と財産になっています。

今日はみかづき発寒の活動風景をお届けしました!

これからも色んな活動風景をどんどんお見せしていきたいと思います!

 

放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原

投稿日:2023年01月31日(火)