カテゴリー: お知らせ

2023年1月 みかづき発寒の体験会・企画について

こんにちは!!

みかづき発寒の桑原です。
昨年はみかづき発寒の開所からまもなく、ご不便・ご迷惑をお掛けしたことと思います。
その中でも保護者の皆様からは感謝のお言葉もたくさん頂き、スタッフ一同大変嬉しく思います。

みかづき発寒は療育への質を高めるべく、日々研鑽・奮闘していきたいと思います。
これからもその過程を温かく見守って頂けますと幸いです。

 

さて、みかづき発寒では今年も様々な取り組み・企画を予定しております。
日々の療育はもちろんのこと、平日に見学、来所することが難しい方向けに地域開放日を設けていくことや
午前中の時間を用いて、スタッフの専門性を生かした講義や体験会などを想定しております。

今月は1月21日(土)10:00~16:00まで地域開放として、見学・体験会を開催いたします!
見学・体験をご希望の方は一度011-699-6832までご連絡を頂ければと思います!

その他、講義や体験会につきましては具体的な発表まで、楽しみにしていてください!

また、こんな取り組みを実施してほしいなどご要望がございましたら、お気軽にご相談頂けると嬉しいです。
全ての要望を叶えることは難しいかもしれませんが、スタッフ内でもしっかりと議論し、お子さまやお子さまを支える保護者、関係機関の方が「来てよかった」と思える取り組みを企画していきたいと思います。

個人的にはソーシャルワーカーとして相談支援業務で10数年培った経験や知識を通した企画を開催出来ればと考えております。
みかづき発寒だけではなく、カウンセラーとしても務めているため、皆様とお話をする時間を設けることが出来ればと思います。

みかづき発寒が開所してから4か月が経過しました。
たくさんのご相談やご利用を頂き、誠にありがとうございます。
大変嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
少しずつ利用登録が増えており、今後はご案内できる曜日や回数はご相談させていただくことになると予想しております。
もし利用を検討されている方がいらっしゃればお早めにご相談頂けると嬉しく思います。

投稿日:2023年01月19日(木)

なんだかダラしなくみえる・・・2

こんにちは!札幌市西区発寒にある放課後等デイサービス みかづき発寒 理学療法士の吉田です!

 

以前の投稿で、発達障がいのお子さんの中には、ダラっとしていたり、くにゃくにゃしていたり、何もない所でつまづいたりと他からみるとだらしなく見えてしまうことや運動音痴に見えてしまうのはその子自身がやりたくてやっているのではなく、脳の信号の問題によるものであることはお話させてもらいました。

 

今日はなぜそうなるのか、どういった関りを持っていくことがいいのかを具体的に話していこうと思います。

 

すぐに思いつくのは、まっすぐ座っていられない・運動音痴なら「筋力トレーニング・運動すればいいんじゃない?」と思ってしまいがちです。間違いではありませんが、筋力トレーニングも様々な種類がありトレーニング方法によって目的が違ってきます。また、筋力が問題ではないこともあり、お子さんにいきなり「30分走っておいで!」と言って走ってくるのはなかなか難しいですし、本人がやりたくないような筋力トレーニングや運動を無理にやらせるのも嫌な記憶としてのインプットとなってしまい、体を動かす場面から余計に遠ざかってしまうきっかけにもなりかねません。

様々な原因がありますが、現場で多い2つの原因についてと具体的な支援の方法についてお話していきます。

 

 

まず1つ目は脳の信号である神経伝達物質による原因について説明していきます。

発達障がいのお子さんは脳の神経伝達物質であるドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンが不足・活動しにくいということが研究でわかっています。

それらの神経伝達物質は脳の覚醒状態に大きく関わってくる物質で、減少すると脳の覚醒が低下し、体に力を入れたくても入れられない、ずっとぼんやりして眠たいような状態となります。私たちも学校の授業中に眠くなったら片肘をついて背中を丸くして先生の話を聞いていた記憶があると思います。

発達障がいのお子さんは脳の伝達物質が少ないので頭が働かず、覚醒が上がりくいので、そのような姿勢になりやすいということが言えます。

たとえていうと、眠たいぼんやりしている状態で、座って授業を受けたり、運動して100m走をしなければならないわけで、まっすぐ座れないし、つまづいて転んでしまうのは当然です。

では、具体的にどうするの?という話をしていきます。

ドーパミン・ノルアドレナリンは運動の場面でよく使われる物質となります。なので、軽めの体操をしたり、レクリエーション・小集団活動・ドッチボールなどを取り入れたあとに座った活動に取り組んでもらう、という支援者側の取り組み方が具体的な方法としてあげられます。当事業所でも体を動かしたり、小集団の活動を取り入れてからパソコンの活動を行うような工夫を取り入れています。そして座っていられないことを注意するのではなく、何分かでも座っていられたことを賞賛することに重きをおいています。定型発達のお子さんと比べるのではなく、その子自身が現在どれくらい座る力・運動する力があってどれくらいできたことがすごいことなのかをしっかりと把握していくことが必要です。そのお子さんが運動への苦手意識を植え付けるような内容ではなく、成功体験を積み重ねて体を動かすことから遠ざかってしまわないように取り組むことが重要となってきます。

また、現在はお薬での症状の改善も見られやすくなってきているため、一度専門の先生にみてもらうことも一つの選択肢としていいかと思います。

 

 

2つ目は体の発達の遅れによる感覚が不十分になることでの姿勢の悪さや運動の不器用さです。

ここで感覚統合という療育の場面でよく聞く言葉が関係してきます。

人の感覚は段階をへて発達していきます。

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚、いわゆる〝五感″と言われるもの、前庭覚と呼ばれる体のバランスをとる平衡感覚、固有覚と呼ばれる体の動きを筋肉の張りや長さを覚えておき、どれくらい動かしたかを覚えておく感覚がまず初めに発達し、その後応用的な動作を行えるようになってきます。この基本的な感覚が発達してくると自分の思い描いた通りに体が動かせるようになってくるため、目でおおよそのボールの位置を把握して蹴ったり、走っている時に正確かつ速く脚を動かせるようになります。

体の発達の遅れがある場合、これらの感覚を感じ取る機能が普通のお子さんよりも遅れているので、感覚が不足し、体を動かす脳の信号がうまく働きません。日常生活の場面では、体が感覚刺激を欲するようになり、高い所からジャンプしてみたり、椅子をガタガタさせてみたり、靴下を脱ぎたがったりというような行動がみられたりします。

こういったお子さんの場合にはある程度長期的な目線で経過を観察していく必要があります。感覚刺激の入力自体は難しいことではなく、普段行っている、走ったりドッチボールをしたり公園の遊具などの遊びの中で十分入ってきますが、感覚統合の場面でよく使用されているのがトランポリンやボールプール、スイングなど自分で行う遊びより大きな刺激が入ってくる遊具になってきます。また、1週間に1回、1時間以上で行い、最低6か月以上行うことが推奨されていますが、私たち大人でも1週間に1回、1時間以上の運動を行うには強い意志とやる気が必要です。

ここで重要になってくるのが、そのお子さんが楽しんで活動に参加できるかどうかです。楽しくない活動をいくらやらせてもその子にとっては苦痛でしかありません。そのお子さんは何が好きで何に興味があるのかをみて、続けられそうな活動を行っていくことが重要です。公園で遊ぶのが好きなのであれば、1週間に1回一緒に公園のアスレチックで遊ぶ時間を作る、サッカーが好きなのであれば少年団に入ったりパス回しを一緒に練習する、などのご家庭での協力が必要となってきます。事業所での楽しみをもった活動への模索はもちろん行いますが、時間や行える内容には限りがあります。そういった情報を共有し、ご家庭でも行えるような活動や運動内容をこちらからも提示したり、逆に教えてもらうことで活動内容に取り入れられることがあるかもしれません。

 

今日は駆け足で大まかな内容について説明させてもらいました。実際にお子さんをみてみないとわからない部分が多くあり、今の説明では全く当てはまらないお子さんもたくさんいるかと思います。現場でも多くの場合、当てはまらないことや複合的に重なっていて一概にこの説明だけでは・・・ということも多くあります。みかづき発寒では一つ一つの悩みを一緒に考えていけたらと思っています。

わからない・知りたいことがあればぜひみかづき発寒までお気軽にご連絡ください!

投稿日:2023年01月18日(水)

みかづき発寒の活動~ボディバランスを意識して~

こんにちは。
みかづき発寒の桑原です。

今日はみかづき発寒での活動の様子をご紹介させていただきます。

当事業所では理学療法士が常駐しており、日々の活動において、身体面からのアプローチも取り入れた療育を提供しています。
※個別リハビリテーションとしては実施していません。

小集団活動の中では「あそび」を通じて、お子さまの身体の使い方や認識の仕方、修正の方法などを理学療法士のみきさんを中心にアセスメントし、他職種とも共有しながら日々の療育に取り入れています。

個別リハビリとしては提供していない反面、各お子さんの特性に応じて、日常の中でどういった関わりをすべきか、統一した支援を行うことで、総合的にお子さまをサポート出来ることが当事業所の強さでもあると考えています。

ただ単純に「運動」をするのではなく、「あそび」の中でアプローチすることによって、お子さまが楽しみながら自然と身体を動かしたり、正しい身体の使い方を学ぶことが出来たりと、とても有意義な活動となっております。

お子さまは思っている以上に、真似することや正しい身体の使い方が苦手な場合があります。
しかし、個人差はありますが、ちょっとしたエッセンスで大きく変わることもあります。
理学療法士が、しっかりと根拠に基づいたアセスメント・アプローチを取り入れられることで、療育に汎化させることできるのです。

活動内容にはトランポリンやバランスボール、ヨガ体験やサッカー、野球など限られた広さでの活動とはなりますが、関われることはたくさんあります!
その中でお子さまたちの素敵な瞬間を見逃さずに療育に携わっていくことが出来ればと考えております。

今後も活動内容を色々と工夫し、お子さまたちの笑顔や楽しさを引き出し、「通いたくなる場所」を目指していきたいと思います。

 

投稿日:2023年01月17日(火)

手作りハイチュウの味はいかに・・・🙌

今日は冬休み期間中のため時間がゆっくり取れるということもあり、みかづき発寒では冬休み特別企画として、「自分で自分のおやつを作ってみよう!」という目的のもと、今日の利用児童さんが大好きなハイチュウ作りを行いました(*´˘`*)

 

普段何気なく口に入るおやつが自分で作ってみるとなるとワクワクしますね!

「ハイチュウって自分で作れるの?」との声が聞かれていました!

 

それぞれの活動で一番大切なのはその子それぞれが「やってみたい!」という意欲で、その意欲はその子自身が成長する大きなチャンスです。

お菓子づくりや料理を通して試行錯誤したり、スタッフの指示をしっかり聞いたり見たりしているうちに、集中力、観察力、発見する力、探究心、創造力など、色々な力がどんどん成長します。

 

「このお菓子はこうやってできているのか…じゃあこれは?」と次々に疑問がでてきたり、もっと知りたい!調べてみよう!やってみよう!などの興味関心や意欲につながります。

 

そんな子どもが楽しめる環境を作り出すことが私たち放課後等デイサービスでできることではないかと思います(^-^)

 

今の時代、とても便利な生活になり、手先を使わずとも生活できる環境が整っています。指先でひもを摘んで引っ張り電気を消すことや水道の蛇口を捻ることなんてなくなりましたね(^^;)

服は穴が開くと捨てて買い替えることが多くなり、糸や針を使って作業することも少なくなりました。

 

指先からの感覚は身体のどこの部分よりも刺激が入ってくる場所です。なので、子どもの発達という観点からすると、意識的に指先に刺激を入れて脳への感覚入力を促す遊びや取り組みをする必要があるのではないかと思います。

指先への感覚入力と言っても、例えば子どもが楽しくない遊びや勉強は子どものやる気をなくしてしまう可能性があります。

 

そんな中で楽しみながら一緒に活動できるお菓子作りはとてもおすすめです(^-^)v

 

 

手袋にへばりつくハイチュウと格闘しながらなんとかおいしく作り上げました!

味はハイチュウそのもの!!

ハイチュウも自分で作ると格別だね٩(^‿^)۶

 

余談ですが、ホットケーキ作りを経験した 親子は、全く調理経験がない、もしくは一般調理のみ経験したことがある親子に比べ、子どもの社会的能力 (人と付き合う力)、知的能力(分析、判断力)、そして達成感(自信)において、高い数値を示した。さらに親の育児力なども伸び、相乗効果が期待できる。

という研究結果もあるそうですよ!

 

ご家庭でホットケーキ作りもぜひやってみてください!

投稿日:2023年01月16日(月)

楽しかったサンピアザ水族館🐟

 

本日はみかづき発寒では初となるお出かけ企画として、サンピアザ水族館へ行ってきました♪
「小さめのサメ、集めてみました」という特別展示が行われており、みかづき発寒に通う『サメ博士』の子どもにピッタリの企画であると考え、外出が決行されました٩( ‘ω’ )و

 

事前に時間の動きや守ってほしいルールを伝達し、今後同じような活動を増やせるように皆で安全に楽しむことを目標にしました。
車に乗る前からしっかりと大人の指示を聞き、みんなとっても素敵に行動できていました。水族館に到着後は興味津々の様子で笑顔でさまざまな展示を覗きこみ、自分の好きな生き物をじっくりと観察するなど、それぞれのお子さんがそれぞれの楽しみ方をしていたように思います(๑>◡<๑)

 

 

水辺の生き物に触れられるコーナーでは物おじせずに次々と水の中に手を入れていきます。そでを濡らしてしまうのではないかと指摘すると、「大丈夫!」と言いながら、2秒後にはやっぱり( ̄◇ ̄;)

保護者様すみません…

 

 

あまり大きな水族館ではありませんが、コンパクトな分、一つ一つの展示の説明を読んだり、他のお客さんをあまり気にせずに見ることができるという意味ではとても良い環境でした。ペンギンやアザラシ、カワウソなどの動物もいて、一緒になって同じような動きを見せてくれる子どもたちも可愛かったです。

 

外出企画に関しては、普段の環境とは異なる社会的な場でどのように振る舞えるかや、それぞれのお子さんの特性がどのような表出されるかを知る良い機会となります。今日の結果で今後みかづき発寒での外出企画の頻度が変わるかもしれないことを伝えていたこともあってか、子どもたちは他の曜日も含めたモデルであるかのように、立派な姿を見せてくれたのでした。そして、楽しかったのか感想を聞くと、「今日はパソコンできるの?」と不安そうな表情^^;

 

だよね。それがみかづき発寒の特徴だもんね。

 

外出先でも行動の切り替えが上手で、帰路も予定より早く事業所に到着できたので、もちろんパソコンもやりましたよ(^-^)v
また、みんなで楽しめる場所を探して一緒に行こうね♬

 

投稿日:2023年01月12日(木)

挑戦への意欲が高まってきた!! 2023年のみかづきチャレンジ

こんにちは、管理者の小林です。

以前にもみかづきチャレンジのご紹介をさせてもらいましたが、改めてその内容をお伝えしたいと思います。

 

 

 

みかづきチャレンジは毎月更新されていく、スタッフから提示された課題をクリアすると賞状をもらうことができる取り組みです。
当初はできるか不安であったり、挑戦することを恥ずかしいと思っていた子どもたちも、一人また一人とクリアして賞状を受け取る他児の姿を見て、最近では積極的にチャレンジすることを宣言する様子が頻繁に見られるようになりました♪( ´▽`)

 

保護者の皆様からみると、時に些細なことであるかもしれませんが、子どもたちにとって『認めてもらう機会がある』ということは自尊感情を高めることにつながっていると感じています。

 

スタッフが手本を見せることができるようにと、子どもたちが通ってくる時間の前に一生懸命けん玉を練習したり、どのくらいの身体的な負荷がかかるかなど、筋肉痛になることも厭わずに試しています٩( ᐛ )و

 

また、練習が必要なことだけでなく、運を味方につけることでクリアできる内容も含まれており、挑戦する頻度さえ高めていけば賞状をもらえる可能性も増えていくという工夫もしています。

 

時に見学に来たお子さんが夢中になって挑戦しようとする姿が見られたりと、子どもたちの意欲を高めたり、承認欲求を満たしたり、失敗することへの抵抗を減らすことにも役立っています。最近では、1日に複数枚の賞状を持ち帰る凄腕チャレンジャーも現れるようになり、それを見て「自分もできるかも」と続いて挑戦するお子さんも増えてきました。

 

正しい評価や認めてもらう経験を積んでいくと、不思議とそのポジティブな雰囲気は集団全体に広がっていきます。みかづき発寒ではその雰囲気や場の力(よく空気とも呼ばれている)を上手に使っていきたいと考えています。

 

このブログを見たみなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

投稿日:2023年01月10日(火)

子どもたちにとっての過ごしやすさとは何かを考える

みかづき発寒では、子どもたちの過ごしやすさとは何かということをいつも念頭に入れて日々の支援にあたっています。
さまざまな特性を持つお子さんが多い中、すべてにとって最適な環境を整えられるとは限りませんが、「自由」と「設定」の認識にはより一層注意を払っています。

 

基本的に子どもたちは何か指示されたり、やらされていると捉えられる事象については窮屈に感じ、抵抗したり逃避しようとする態度を示すことが多いようです。私たちが提示する『選択あそび』や『小集団活動』に対しても同様の反応が見られることがあります。ただし、その時間すらも楽しくしたり、期待を抱かせる仕掛けをスタッフが考えることで前向きに参加できることもあります。

 

それでも、自分の好きな遊びをすることで気持ちを発散できたり、特定のおもちゃで遊ぶことを楽しみに通ってくるお子さんもいるため、私たちも『自由あそび』の時間を積極的に取り入れています。しかし、この『自由あそび』というものが意外とスタッフにとっては難しかったりするのです。円滑にコミュニケーションをとることや自分の欲求を上手に伝えることが苦手なお子さんも多いと、本当に『自由』に過ごしてもらうと、予期せぬトラブルやネガティブな経験をしてしまうことが多々あります。

 

そして、そうならないようにポジティブで楽しい時間を子どもたち同士で作り出せるかが、スタッフの腕の見せ所になるのです。
ある程度、どの子が何の遊びを好んでいるかや、動的な遊びと静的な遊びをうまく誘導したり、スタッフが一緒にその遊びの輪の中に入って子ども同士で関わりを持てたことを嬉しく感じるような働きかけをしたりしています。

 

放課後等デイサービスは学校よりも比較的小集団で活動や支援をできることにメリットがあります。しかしながら、集団の中でも「個」に目を向けて一人ひとりへの支援が片手落ちにならぬように寄り添ったり、「個」の特性を融合、調和をさせて一つの集団を形成していく経験を持つように働きかける視点が重要であると考えています。

 

そのような関わりを継続していることもあってか、楽しみながらも多くの保護者の皆様より「行動の切り替えがうまくなった気がする」、「自分の気持ちを言葉で伝えようとしてくれることが増えた」、「みかづきでは乱暴な言動をしていないようで安心しています」などのお声をいただく機会が増えました。みかづき発寒でだけできていれば良い訳ではなく、その正の言動や振る舞いが社会生活の中でも汎化できるようにしていくことが大切ですが、最初のステップとしては通所してくる子どもたちが、他のコミュニティで「不適切」とされる言動を『しなくても良い』(それらの言動には子どもたちなりの注意喚起や本質的なニーズを満たしてほしいというニーズが隠されていると捉える)場所にしてあげることが、子どもたちにとっての過ごしやすさになるのではないかと考えています。

 

すぐに成長や育ちに直結する関わりができることをお約束できるわけではありませんが、保護者の皆様と一緒に悩みながら試行錯誤することはできると思っています。ぜひ、お気軽にご相談くださいね。

投稿日:2023年01月09日(月)

マインクラフトを使った活動とコミュニケーション

みかづきではScratchを使用したプログラミングのほかにも、子どもたちに大人気のマインクラフトも活用しています。マインクラフトは簡単に言うと、コンピュータ内で行うレゴのようなイメージで、それぞれのお子さんが想像した世界を表現したり、お友達と協力しながら冒険や目的に向けての活動を行うことができます。比較的自由度の高いゲームですが、それゆえに複数名(マルチプレイ)をすると、他児がつくったものを壊してしまったり、意見が割れたりとトラブルになる場面も見られることがあります。私たちはある程度、子ども同士の関係性(信頼だけでなく注意を受けたり、嫌がられたりすることも含む)やトラブル解決に至るまでのプロセスを見守る余白も持って、子どもたちと関わらせてもらっています。

 

インターネットの世界やコンピュータ内での活動であっても、その画面の先には人間とのコミュニケーションが発生する機会の方がまだ多いと言えます。その際に、自身の言動が相手にどのように捉えられるかや、許容してもらう範囲での振る舞い等を身につけておくことは重要です。やりたいことの先に、少し苦手なことやそれぞれの特性に応じた課題を前向きな気持ちで乗り越える『機会』を保障してあげる取り組みを私たちは意識しています。

 

そのため、ご家庭で見学にお越しになられた際には保護者の皆様にはそのような活動をしていることを事前に伝えさせてもらっています。私たちが大切にしていることや、どのような背景でその活動が取り入れられているかなど、丁寧にご説明することを心がけています。もし、ご興味をお持ちいただきお越しになることがあれば、ぜひとも疑問に思ったことや保護者の皆様のお考えもお伝えください。

 

そんなマインクラフトも、それだけを楽しんでいる訳でなく、1日の活動の中でタイピングやプログラミングなど、今後の社会生活に適応していくためのスキル獲得の時間もしっかりと設定しています。楽しみに向かって、少しだけスタッフからの指示を聞き入れたり、姿勢を正して机に座って向き合う時間など、頑張ってもらうポイントも明確にしています。

 

子どもたちが大好きなマインクラフト

もしご家庭でお子さんからこの話題が挙がっていたり、興味を持ちそうな印象があれば、ぜひ一度どのような活動をしているのか体験に来てみませんか?

 

ぜひ多くの保護者の方々、お子さんにみかづき発寒の取り組みを知っていただけたらと思っています。お待ちしております。

投稿日:2023年01月07日(土)

年始の活動風景と私たちの思い 〜みかづきのある1日〜

年始にも関わらず、多くの子どもたちがみかづき発寒で元気な顔を見せてくれています。
最近はあまりやらなくなった(?)福笑いやすごろく(リアル)も楽しみました♪( ´▽`)
※福笑いのキャラクターはパソコンの図形描写の機能を使って手荒に作成されました^^;

 

 

パソコンばかりやっているデイサービスをイメージされることも多いですが、デジタルもアナログもどちらも社会生活をしていくために必要となる場面が多くあり、みかづき発寒ではどちらも大切にしています。通所児童の中には、コミュニケーションや小集団での活動に不安や緊張を抱いているお子さんも多くいて、見通しが持てないことや、思い通りにいかないことなどにうまく対処できない場面もよく見られます。そんな時、事前にその見通しをどのように提示すると許容できるかや、想定される状況を具体的に子どもたちにイメージしてもらうことで、お互いにとって不利益となる言動をしなくても良いようにするアプローチが求められます。すごろくでは振り出しに戻ってしまったり、他児より先にゴールにたどり着けない場合を想定し、どのような結果を求めているか(今回は順位を競うのではなく、運も含めてみんなで楽しむ時間とする)を明確にすることで、先回りをした支援を心がけました。実際に3度も振り出しに戻ることになったお子さんも他児からの励ましの声などにも支えられ、挫けそうになりながらも最後まで参加を続けるという素敵な姿を見せてくれました。

 

 

子どもたちの言動の困難性に関しては、「どうしてそのようにしなくてはいけないのか」を紐解いていくと、適切な関わり方が見えてくるのだと感じています。困難に直面して乗り越えていく経験ももちろん必要ですが、できることであれば、楽しみの中で自発的に自身のポジティブな変化を望むような動機づけができると理想であるなと思っています。

 

子ども自身が自ら成長していく力も借りながら、今年も多くの「楽しい」、「できた」から育っていく子どもたちの姿を見届けられたと願っています。

 

投稿日:2023年01月05日(木)

他機関との連携について

放課後等デイサービス みかづき発寒の桑原です。

今日は他機関との連携についてお話したいと思います。

 

「ヒト」を取り巻く環境は個人ではなく、他者や環境といった外因的な関わりがあります。
自分一人でできることや事業所単位でできることには限りがあります。
当然出来ないこともあります。

放課後等デイサービスにおいては、学校や医療機関、保護者や習い事先、他の放課後等デイサービスなど
お子さまを取り巻く環境は様々です。

お子さまはその場所に応じた表現の仕方があったり、その場所でしか発しない・見せない顔があります。
それはどこが良いとか悪いというお話ではなく、そういった表現をしていることを関係する機関同士で
情報を共有していくことに意味があります。

また、一つ一つの機関において求められていることも違えば、役割も違います。
そこで大切なのは、「共通課題の認識と役割の明確化」です。

互いの機関において出来ること・そうでないことを明確にし、お子さまを取り巻く環境を創り上げることが相互作用となり、お子さまにとってより効果的な成長・療育へと繋がっていきます。

みかづき発寒では医療機関において多職種連携を主としてきたソーシャルワーカーがいることも強さです。
単独事業所として動くのではなく、お子さまを取り巻く環境でどう自分たちの役割を発揮することが出来るのかを
見出していける強さがあります。

我々としてもお子さまが各場所においてどのような表情を見せるかを知ることはとても有用な情報となります。
また、そんな姿を見ることが出来ることに嬉しさもあります。

相互作用を構築する仕組みをつくることはソーシャルワーカーに求められる技能でもあるため、我々みかづき発寒では(ご家庭を含む)他機関との連携をより強固に進めていきたいと考えています。

どんな些細なことでも尋ねることが出来る・尋ねられることが出来る、そんな関係性をこれからも作っていきたいと思います。

ご家庭でのお困りごとやご不安点など、ご家族がお話をしたいときにもご連絡を頂けると嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

放課後等デイサービス みかづき発寒
桑原

投稿日:2023年01月04日(水)