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パソコンしかやってないの?

こんにちは!

札幌市西区発寒にある放課後等デイサービスみかづき発寒です。

 

当事業所はパソコンを行っており、パソコンとかプログラミングばっかりやってるの?と思われがちですが、言語聴覚士・理学療法士が在籍しておりその子一人一人のことをきちんと考えたうえで学習の時間や課題の時間を設けています。

 

人は発達の段階で粗大運動と呼ばれる大きな動作、つまり赤ちゃんのときから体を使って学ぶ寝返り・四つ這い・つかまり立ち・歩くなどで必要な感覚とそれに合わせた体の発達により日常生活の中の基本的な動きをできるようになります。その後さまざまな感覚と体の使い方が統合されて微細運動と呼ばれる細かい指先を使った動きなどを行えるようになり、お箸を使ったりボタンをかけることができるようになります。日常生活で年齢や知能に応じて可能とされる手と手、目と手、足と手など体のいろんな部位を協力して運動を行うこと、つまり協調運動が難しい場合に、発達性協調性運動障害と呼ばれており、ADHD、学習症、自閉スペクトラム症に発症する可能性が高いといわれています。指先の細かい動きが苦手、ボールをうまく投げられない、球技の活動が苦手など様々な場面で見受けられることがあります。

 

 

今日は個別課題と自立課題について話していきたいと思います。

 

個別課題はそれぞれの認知機能や手指機能の発達に合わせて設定される課題となります。指先にうまく力が入らなくて洗濯ばさみをうまく使えない・ペットボトルのキャップを開けることができない、注意をうまく向けることができず大雑把な作品になってしまう・長い時間座っていられないなど、それぞれのお子さんの課題に対して必要な支援を行いながら取り組む課題を個別課題といいます。まずは何が課題なのか、なぜそうなってしまうのか、どんな取り組みが必要なのかをしっかりとしたアセスメントを行ったうえで大人が近くで支援しながら取り組みます。徐々に一人でできることが可能になってきた後に自立課題へと移ります。

自立課題は一人一人が今の機能で自分一人で達成することができる課題のことを言い、達成感や自信・自己肯定感の向上につながる課題を提供する必要があります。また、落ち着いて一人で座って取り組めるように工夫する必要があり、その子にとって何が集中して取り組めることなのかを見極めて課題提供を行います。また、成功体験から次に挑戦してみる意欲を引き出すことも重要なポイントとなり、ただ漠然とすることがないからさせるのではなくその子にとって「できた!」という小さなことの積み重ねで苦手意識や新しいことに挑戦する意欲を向上させてあげることが重要です。

個別課題を行いながら5分座ることができた、ペットボトルのキャップを開けることができた、そんな小さなことがその子にとってはとてもすごいことなのかもしれません。

 

当事業所は医療経験者が多く在籍しており、医療現場では明確な目標設定とそれに向けた経過の明瞭化が必須となります。まずは一緒に課題を考え取り組み、徐々に達成できる課題から少しずつ難易度を上げていくことは医療現場でもお子さんの学びでも共通する部分が多くあります。なので、お子さんへの個別課題や自立課題に対しても何を目的としてどのように取り組んでいくのかをしっかりと計画することを得意としており、それぞれのお子さんが今後の日常生活や社会生活に何が必要なのかをしっかりと見極めて支援させていただきます。

 

随時、見学・体験を受け付けておりますのでお気軽にお問合せください。

投稿日:2022年08月29日(月)